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『眼下の敵』(1957)

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第二次大戦中のアメリカの駆逐艦とドイツのUボートとの一騎打ちを描いた、これは傑作。
両艦長の虚虚実実の駆け引きを、正攻法でスポーツのように描写。
だらけた部分もなく、見終わって爽やかな興奮が味わえる。
不満といえば、アメリカ側がより善人っぽく描かれている点か。
ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス主演、ディック・パウエル製作・監督。

以上「しねま宝島」からの転載だが、我ながら簡潔にして明瞭な文章だ。

新任の駆逐艦艦長は着任早々部屋にこもり切り。
部下からは船酔いだと思われ、「促成栽培のもやし」だと陰口を叩かれているが、実は洞察力と判断力に優れた優秀な艦長で、いざ交戦となると的確な指示を出し、たちまち乗組員たちの信頼を得る。

片やUボートの艦長も歴戦の勇者で、部下たちは彼に心酔しきっているという一種のカリスマ。
で、ありながらもヒトラーには反感を抱いているという意外な一面も(ヒトラーに心酔している部下に、飽きれている描写もある)。

この両者が面識のないまま互いの行動を読み、あの手この手で相手を出し抜く様は、さながらコンゲームのよう。
ただ騙し討ちの様な形で駆逐艦が痛み分けに持ち込んだり、戦争を美化している嫌いがあることに多少の引っかかりは覚えたが、これまた「潜水艦映画に外れなし」を体現しているような作品だと思う。

”好敵手”と認め合った二人の、最後の思わせぶりな会話も良い。


by odin2099 | 2021-05-17 21:30 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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