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『エンド・オブ・ザ・ワールド』(1977)

『エンド・オブ・ザ・ワールド』(1977)_e0033570_19593914.jpg謎の怪電波の発信源を探っていた科学者夫婦が辿り着いたのは修道院。
だがそこで二人を出迎えたのは、宇宙に害悪をもたらす存在である地球破壊を目的とする宇宙人が、クローン技術によって擬態した神父と修道女たちだった。
地球を破壊する前に故郷の星へと帰ろうとしていた彼らだったが、転送装置が故障。
そこで修復に必要な部品を科学者を使って盗み出そうとする。
修道院からの脱出を試みて果たせなかった科学者は、妻を人質に取られ渋々これを承諾するのだが…。

後にエンパイア・ピクチャーズやフルムーン・ピクチャーズを設立するチャールズ・バンドが製作したSF映画で、監督はジョン・ヘイズ。
主演はなんと!
最も神父姿が似合わない男クリストファー・リー!
共演はスー・リオンにカーク・スコット。
かつて『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』のタイトルでビデオが出ていた作品。

地球の危機だというのにのんびりムードでテンポは悪いし、画面が暗くて何が映ってるのかよくわからない有様。
ただその暗闇の中からヌッと現れるクリストファー・リーは流石の存在感。
身長があるしスタイルもいいので、”天敵”である神父姿もなかなか決まっている。

実はリーの出番はさほど多くはない。
本物の神父と宇宙人が化けた神父の一人二役なのだが、序盤・中盤・終盤とピンポイントで出てくるだけで、後はカーク・スコットとスー・リオンの夫婦がひたすらウロウロしているだけだ。

そしてラスト。
地球はもうおしまいだから一緒に来ないかと誘われて、一瞬は逡巡するものの、二人は宇宙人に同行。
その直後に地球はドッカーン!と真っ二つになってエンド。
地球を見捨てて、いわば”悪モノ”の宇宙人に付いて行っちゃう主人公は珍しい。

ところでクライマックスでは各地での天変地異の様子がモニター上に映し出されるのだが、これって他作品からの流用?

【ひとりごと】
この作品や、同じくクリストファー・リーが出ていた『スターシップ・インベージョン』と同じ年に公開されてるんだから、如何に『スター・ウォーズ』が凄かったのかがわかるなあ。


by odin2099 | 2021-05-24 20:08 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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