『エンド・オブ・ザ・ワールド』(1977)
2021年 05月 24日

そこで修復に必要な部品を科学者を使って盗み出そうとする。
修道院からの脱出を試みて果たせなかった科学者は、妻を人質に取られ渋々これを承諾するのだが…。
後にエンパイア・ピクチャーズやフルムーン・ピクチャーズを設立するチャールズ・バンドが製作したSF映画で、監督はジョン・ヘイズ。
主演はなんと!
共演はスー・リオンにカーク・スコット。
かつて『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』のタイトルでビデオが出ていた作品。
地球の危機だというのにのんびりムードでテンポは悪いし、画面が暗くて何が映ってるのかよくわからない有様。
ただその暗闇の中からヌッと現れるクリストファー・リーは流石の存在感。
身長があるしスタイルもいいので、”天敵”である神父姿もなかなか決まっている。
実はリーの出番はさほど多くはない。
本物の神父と宇宙人が化けた神父の一人二役なのだが、序盤・中盤・終盤とピンポイントで出てくるだけで、後はカーク・スコットとスー・リオンの夫婦がひたすらウロウロしているだけだ。
そしてラスト。
地球はもうおしまいだから一緒に来ないかと誘われて、一瞬は逡巡するものの、二人は宇宙人に同行。
その直後に地球はドッカーン!と真っ二つになってエンド。
地球を見捨てて、いわば”悪モノ”の宇宙人に付いて行っちゃう主人公は珍しい。
ところでクライマックスでは各地での天変地異の様子がモニター上に映し出されるのだが、これって他作品からの流用?
【ひとりごと】
この作品や、同じくクリストファー・リーが出ていた『スターシップ・インベージョン』と同じ年に公開されてるんだから、如何に『スター・ウォーズ』が凄かったのかがわかるなあ。