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『マリブ・エクスプレス』(1984)

主人公は私立探偵で、とある筋からの依頼を受けてある一家を潜入捜査。
一家の大黒柱は夫人で、彼女は既婚と未婚、二人の姪を引き取り、使用人らに囲まれて暮らしている。
姪の一人は旦那に隠れて使用人と浮気してるし、旦那は旦那で怪しげな女装クラブに入り浸り。
この使用人はもう一人の姪とも関係を持ち、金銭を強請ってるという悪党だ。
この使用人と裏で繋がりがあるのが姪の恋人でもある実業家で、コイツも当然裏の顔を持つ、とキャラクターを整理してるだけで頭がこんがらがる。
そうこうしているうちに殺人事件が巻き起こり、手掛かりを握った探偵は命を狙われる、という具合。

『マリブ・エクスプレス』(1984)_e0033570_20021101.jpg主人公はというと、裕福な家庭に育ち豪華なヨットを住まいにしているモテ男で、女性レーサーや女性カメラマンを皮切りに、怪しげな伯爵夫人やお隣にやってきたギャル二人組、更には事件を担当することになった婦人警官らと次々に関係を持つという羨ましさ。
勿論プレイメイトだらけなので、皆サービス満点。
一応はキャラの説明に役立っているような気もするし、伏線も張ってるのかもしれないから、必然性ゼロだとか野暮なことは申しますまい。

出演はダービー・ヒントン、シビル・ダニング、アート・メトラーノ、シェリー・テイラー・モーガン、ブレット・クラーク、ニキ・ダンティーン、ロリ・サットン、ロレイン・マイケルズ、リンダ・ウィーズ・マイアー、キンバリー・マッカーサー、バーバラ・エドワーズ。

監督のアンディ・シダリスによれば、12本あるシリーズ物の1本目とのこと。
2作目の「グラマー・エンジェル危機一発」も3作目の「ピカソ・トリガー/殺しのコード・ネーム」も主役の男は銃が下手という設定だったが、これってシリーズのお約束なのか?

ややこしいながらも謎解きの興味などで何とか最後まで見られるものにはなっているが、再三出て来て主人公に絡むコメディリリーフの一家、ちっとも笑えないし作品のテンポを悪くするだけだから、いない方が良かったんじゃないかな。
「ダーティ・ハリー」関連のギャグもサッパリだったし。


by odin2099 | 2021-05-28 20:08 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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