『プロジェクトＡ』（1983）

英国統治下の香港。
海賊が横行していたが水上警察は取り逃がしてばかりで、ライバル関係にある陸上警察に吸収されてしまう。
しかし初めは対立していた水上警察の班長ドラゴンと陸上警察のジャガー隊長の間にはいつしか友情が生まれ、海賊のお宝を狙うドラゴンとは旧知の泥棒フェイも巻き込み、海賊退治の”Ａ計画”が発令される。

この作品が多分ジャッキー・チェン初体験。

当時のメモ（30年位前）を見ると、ジャッキー映画の最高傑作と聞いての鑑賞だったのだが、お話は期待したほどでもなかった、と記してある。

ただジャッキーとユン・ピョウ、それにサモ・ハン・キンポーのアクションはやはり凄く、ここまでやってくれればお釣りが出る、とも書いてあった。

今見てもこの３人の動きは頭抜けてる。
序盤からジャッキーとユン・ピョウの対決があり、続いてジャッキーとユン・ピョウとのコンビネーション・プレイを見せ、中盤はジャッキーとサモ・ハンがコンビを組み、終盤でようやく３人が揃い踏み。
もっともこのクライマックス・シーン、実際はジャッキーの盟友マースも加わっての４人が活躍するので、この時点では特に３人の共演を謳っていたわけではなさそうだ。

街中での自転車を使ってのアクションや時計台からの落下のスタント等々、ジャッキーも主役に相応しい数々の”伝説的なアクション”を披露してくれているので、やはり見終わっての満足度は高い。

どことなくユーモラスながら格好良い主題歌もイイ。

【ひとりごと】

エンドロールのNG集、映画作りって大変なんだなあということがストレートに伝わってくるな。

落下したジャッキーが痛々しい。