『ロマンシング・アドベンチャー キング・ソロモンの秘宝』(1985)
2021年 05月 30日
だが彼らの前にはソロモン王の秘宝を狙うドイツ軍と悪徳商人、更には原住民の食人族や猛獣が待ち構えていた、というヘンリー・ライダー・ハガードの冒険小説を映画化したもの。
つい先日も別ヴァージョンの映画を見たが、こちらは時期的に「レイダース/失われた≪聖櫃≫」というよりは「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」に便乗したもので、製作はメナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスの従兄弟コンビ。

「トータル・リコール」の5年前、「氷の微笑」の7年前とあってシャロン・ストーンが可愛らしい。
ちょっとオツムが弱い、キャーキャーワーワー騒ぐだけのじゃじゃ馬キャラで、後のクールな強い女のイメージの片鱗も見られないし、本家のカレン・アレンやケイト・キャプショーより美人度は上。
ただこれといった特徴もないので、このままだったら凡百の美人女優の一人で終わっていただろう。
本家<インディ>に比べるとバカ度は高いし、原住民に捕まる、逃げ出すを繰り返すので飽きてくるし、肝心の”秘宝”とやらもダイヤなので、あんまりソロモン王には関係ない気もするし、そもそもスケールの大きさが違い過ぎるのだけれども、<インディ>そのものじゃなく<インディ>っぽいモノを求める層には受けたようで続編も作られた。
キャノン・フィルムの作品だと思えば腹も立たない。