『アリス』(1988)
2021年 06月 07日

ストーリーは概ね原作に沿ってはいるものの、多分に監督オリジナルの要素が強く、狂気を孕み暴力性や残酷性を増した感じ。
幻想的と言えなくもないが、グロテスクで”悪夢のような”「不思議の国」での少女の冒険譚となっている。
CG全盛の今の目で見ても新鮮で、少女と人形の同一画面での融合性も見事だし、ファンタジー映画としての完成度はかなり高いとは思うのだが、好き嫌いはハッキリ分かれそう。
自分は違和感というか嫌悪感の方が勝ってしまった。
途中から、大きくなったり小さくなったりのアリスと兎とのバトルが始まるのにもきょとんとしてしまい、「好き」にはなりたいけれど「好き」にはなれないタイプである。