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『宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち~第七章 新星篇~』

ようやく「宇宙戦艦ヤマト2202」も終着点。

平たく言えば感動的に終わった「さらば宇宙戦艦ヤマト」のラストシーンの「その後」を描き、大どんでん返し。
その感動を台無しにした「蛇足」がこの「第七章」ということになる。

『宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち~第七章 新星篇~』_e0033570_22383803.jpgまず「高次元」の世界で古代と雪が「生きている」というのがよくわからない。
その「高次元」の世界には加藤や斉藤、キーマン、徳川らがいるということは「あの世」「死後の世界」ということになる。
そこに古代と雪がいるということは、彼らも死者の仲間入りをしているのでは?と思えるのだが、どうもそうではないらしい。
その違いはどこにあるのだろう。

次元断層を破壊して得たエネルギーでもって「高次元」世界へ辿り着いたヤマト。
古代と雪だけじゃなく、沖田や土方、守、徳川、アナライザー、加藤、斉藤、キーマン、桂木透子…
みんな連れて帰れそうなのだが。

その彼らにしたところで――
死ぬべき、というか、死なせるために生かされてきたキャラクターたちが、段取り良く死んでいくのがこの「2202」の特徴でもある。
予定調和では感動は生まれない。

まあ元々好きではなかった「さらば」をどういじろうとダメージはないと思っていたのだが、更に後味が悪いものになるとは予想だにしなかった。
それが自分にとっての「2202」だった。

次なる「2205」はどうやら10月公開らしいが、シリーズ中でも「新たなる旅立ち」は好きな作品だし、「永遠に」には思い入れが強い。
本作以上に深い失望を味わわずに済むことを願ってやまない。

【ひとこと】
シリーズを代表するメロディーながら、本作ではあまり流れなかった「無限に広がる大宇宙」が、クライマックスでようやく流れ、軽く安堵。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/28057128/
https://odin2099.exblog.jp/28114327/


by odin2099 | 2021-06-10 22:41 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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