『エマニエル/ハーレムの熱い夜』(1986)
2021年 06月 16日
全裸のまま港に停泊中の青年実業家のヨットに逃れたエマニエルは彼と愛し合うことになるが、やがて束縛されることに嫌気がさし、彼の反対を押し切って彼女のファンだというとある国の大公の招待を受けることにする。
だが大公は残虐な独裁者だった…。
別題は『エマニエル5』で、原題も”Emmanuelle 5”。
パチモンではなく『エマニエル夫人』、『続エマニエル夫人』、『さよならエマニエル夫人』、『エマニュエル』に続くアラン・シルツキーがプロデュースした正当なシリーズの5作目で、「PENT HOUSE」誌のモデルだったモニーク・ガブリエルが3代目エマニエルに。
脚本・監督はヴァレリアン・ボロフチク。
序盤のおバカなお色気コメディから、この着地点は予想できなかったなあ。
エマニエルが大公の国に足を踏み入れた瞬間からこれまでと違った空気が流れだすのだが、厳しい監視下に置かれた彼女は大公のハーレムへ。
そこには彼女同様に囚われの美女が大勢いて、エマニエルは何とかそこから逃げ出そうとする。
ここから映画は女囚の脱獄物と化し、激しい銃撃戦の中で彼女を助けようとした連中も犠牲に。
しかしそんな時でも彼女は、周りには仲間もいてガン見してるというのに素っ裸になっておっぱじめてしまうのは、これはもう呑気を通り越して頭のネジが何本かぶっ飛んでるとしか言いようがない。
そうこうしているうちに追手が掛かり、あわやというところで救出のコマンド部隊が登場。
無事助け出された彼女は、今度は命の恩人とイチャイチャ。
おいおい、これじゃ彼女のために死んだヤツが浮かばれないよ。
人はバンバン死ぬし、なんか全体的に暗いお話なんだけど、実はこの映画には何ヴァージョンかあって、これはアメリカ公開時にロジャー・コーマン先生が再撮影したりして手を加えたものらしい。
支離滅裂なのは第三者が介入したせいなのか?
それでもモニーク・ガブリエルは出てくるシーンの大半が半裸か全裸。
脱ぎっぷっりはいいし、キレイな裸をバッチリ見せてくれるので、これでいいのだ。