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『エッチの国のアリス』(1976)

『エッチの国のアリス』(1976)_e0033570_09073044.jpg『フレッシュ・ゴードン』のプロデューサーがルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を映画化。
といってもストレートな映画化ではなくパロディだし、ヒロインが脱ぎまくるポルノ映画だし、おまけに出演者が歌い踊るミュージカル!
名作モノの「パロディ・ポルノ・ミュージカル」って他にもあるのかなあ。
出演者はポルノ映画界の人たちだろうけど、皆ちゃんと歌って踊ってるから大したもの。
しかも音楽も悪くない。

主演は「プレイボーイ」誌のカバーガールを務めたクリスティーヌ・デ・ベルで、この後でロバート・ゼメキス監督の『抱きしめたい』や、ジャッキー・チェン主演の『バトルクリーク・ブロー』なんかに出てるそうな。
初心でドン臭いけれど、なかなか可愛らしいアリスを好演。
正直言うと他の女優さんがあんまり美人じゃないので、余計彼女の可愛らしさが引き立っている。

小さくなる薬を飲んだアリスの身体が縮むけれど、着ていた服はそのまま。
当然アリスは全裸になるわけだけど、これは正しい解釈。
服着たまんま小さくなる方が不自然だけど、まあ流石にディズニーアニメなんかでそんな描写はいれられない。
とすると、ある意味で原作を忠実に再現した作品、ってことになる…ワケないか。

30年くらい前に一度見ている映画で、その時は「なんだかんだで愉しんだ」とメモに残しているんだけど、今回もバカバカしいなと思いつつも結局最後まで見てしまった。
このヴァージョンはソフトコア版で、どうやら本番シーンが幾つか削除されてるっぽいのだけれど、いつか全長版(ハードコア版)が見てみたいな。

以前見たモザイクだらけで何が何やらだったビデオ版と違い、DVD版はもう少し画面がスッキリしてはいるものの、修正の基準がよくわからない。
ヘアがバッチリ映ってるのにそのまんまなショットがあれば、後ろ姿でお尻しか見えないのにモザイクが掛かっていたり、その差はなんなんだろう?
ちなみにトゥイードルダムとトゥイードルディ兄妹のエッチシーン、演じているのは実際の兄妹俳優なんだって。
うげげげ。


by odin2099 | 2021-06-19 09:13 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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