『シエナ・ウインド・オーケストラ 第51回定期演奏会 “宇宙戦艦ヤマト祭り”≪YAMATO & VILLAINS!!≫』
2021年 07月 09日
先日Twitterで「ファン歷かれこれ40数年なのだが、そろそろ「宇宙戦艦ヤマト」ファンの看板を下ろすべき時が来たかな。」と呟いたけれど、元々この2~3年は不参加ばかりだし今後はもっと減るんじゃないかな。
まあそんな中でも音楽イベントだったので食指が伸びた次第。
更に本音を言うとストリングスの音色が好きなもんで、それ抜きのブラスサウンドは物足りないんだけど、なかなかオーケストラでやってくれないんだから仕方ない。

二つのコンサートをハシゴした猛者もネット仲間にはかなりいたようで頭の下がる思いだ。
聴き比べは愉しかったのかな。
プログラムはパイプオルガンによる「白色彗星」からスタート。
パイプオルガンは持ち運べる楽器じゃないし、どのホールにもあるってものでもないから、設置されてる会場で聴くしかない。
聴けるチャンスは極力逃したくないですな。
それに続く第一部は「2199」から。
アキラさん曰く、前半は「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」寄りの構成なんだとか。
ちょっと意味わかんないけど、迫力あるサウンドには興奮。
なんせ今回は前方ブロックの中央なんていう凄い席。
十数メートル先にはステージがあり、指揮者の背中が真正面から見える。
その反面、音のバランスは微妙で、コーラスやスキャットは聴き取りづらいし、聴こえにくい楽器もあるし、奏者の大半は見えやしない、という欠点もあるにはあるけれど、アキラさんの表情がしっかりと拝めるというのは悪くない。
休憩挟んでの第二部は「2202」より。
後半は「交響組曲宇宙戦艦ヤマト2202」寄りなんだそうな。
そしてこれは、最初のおとーさん作曲の交響組曲に対するアンサー・ソングならぬ、アンサー・シンフォニック・スーツなんだって。
まあこの「交響組曲2202」の良さがサッパリわからないので「ふーん」「へー」と聞いてるだけだったのだが。
今回も「白色彗星」からスタート。
パイプオルガン駆使してるけど、使えるんだからジャンジャン使っちゃおう。
それに続くのは「さらば」でも「ヤマト2」でもない第三の、大嫌いになったガトランティスのテーマだけど、音楽に罪はない。
「果てしなき戦い」にしろ「ヤマト渦中へ」にしろ、盛り上がるから音楽としては好きなんだけど、同時に思い出したくもないシーンも脳裏に蘇ってくるので困ったもんだ。
最後のブロックは新作「2205」の予告編。
シンセ抜きの「自動惑星ゴルバ」、なんかハリボテみたいだけどまあ仕方ない。
「別離」、うーん、今回もスターシャとサーシャの別れ、やるの?
暗黒星団帝国だけじゃなくガルマンガミラスやボラー連邦も絡んでくるとかいう話で、聞いてるだけでとっ散らかってる印象を受けるけど大丈夫なんだよね?
アンコールは「真赤なスカーフ」、そして「宇宙戦艦ヤマト」!
やっぱりコレがないとコンサートは締まりませんな。
本来なら立ち上がってみんなで大合唱!
…なんでしょうが、今回は自粛。
いつかはリベンジしたいもの。
メロディは素晴らしいし、演奏も迫力あったし、コンサートそのものは満足。
今度はブラスじゃなく、ストリングス付のオーケストラでやってくれれば文句なし。
しかし「『ヤマト』ファンの看板を下ろすべき時が来たかな」というのは本音。
簡単にいうと「この先の『ヤマト』に全く期待が持てない」、「これ以上『ヤマト』を嫌いになりたくない」のがその理由。
純粋に個人の好みの問題だからわかって欲しいとも、賛同して欲しいとも思わない。
ただパート1世代でありながら、好きな作品は「ヤマト2」と「新たなる旅立ち」、嫌いな作品は「さらば」、一番思い入れが強いのは「永遠に」、評判のあまり良くない「ヤマトIII」や「2520」「復活篇」だって好きだし、「2199」はオリジナルのパート1より好きで、「大ヤマト零号」にも寛容というどっちかというと正統派ではないアウトサイダー的な自分が、まさか期待大だった「2202」で躓くなんて思いもよらなかったのが、淋しいというか悔しいというか。
