「フェスタ・サマーミューザKAWASAKI」
2005年 07月 24日
首都圏の9オーケストラ、12人のマエストロが日替わり出演し、演奏時間も短め、料金も低めに設定されたちょっと嬉しいコンサート。
初日の今日は、このホールをフランチャイズにしている秋山和慶率いる東京交響楽団が登場。
15:00からは「ジョン・ウィリアムズの世界」、18:00からは「ウィンナ・ワルツ&オペレッタ」とそれぞれ題された二公演。
家からは、電車を乗り換え乗り換えで1時間以上は優にかかってしまう、決して近いとは言えない場所なのだけれども、どうせならと昼夜両公演をハシゴして拝聴。
生で「オリンピック・ファンファーレ」「7月4日に生まれて」「ハリー・ポッター」「シンドラーのリスト」それに「スター・ウォーズ」を聴くのは、正に至福のとき。
後半はあまり馴染みのない世界なのだけれども、お目当てはソプラノ歌手・幸田浩子。
いやぁ、この人、本当に可愛い。
美人というよりは、可愛いという表現がぴったりだ。益々ファンになった次第。
そんな中で発生したのが地震!
足立区で震度5弱というかなり強いもので、こちらは丁度昼の部のコンサートが終わり、観客が帰ろうと席を立った瞬間だった。
何人かは階段や通路で転んだりしたようだが、大きな混乱はなし。
しかし一番気が緩むタイミングだっただけに恐怖も一入。
夜の部はキャンセルして帰ろうかなとチラと頭を掠めたが、結局電車もストップしてしまったことだし、ということで最後まで鑑賞。
ちなみに夜の部は開演を30分遅らせる処置をとっていた。
終演後、なかなか来ない電車を待ってようやく帰宅したが、家の中は大混乱。
CDやDVDに被害が出てしまった…(涙)。
後片付けをしてようやくこの時間。ああ、疲れた…。
* * * * *
「ボクのわたしの 見て歩る記」より転載
「フェスタ・サマーミューザKAWASAKI2005 東京交響楽団 ジョン・ウィリアムズの世界」
7/23から8/8まで、首都圏にある9つのオーケストラと12人のマエストロが日替わり出演する、ホール開館1周年を記念した贅沢なコンサート。*****
トップバッターは、このホールにフランチャイズを置く東京交響楽団が登場。
演目はオール・ジョン・ウィリアムズ・プログラムだ。
ここのホールに行くのも初めてなら、サイドから聴くのも初めて。
聴きにくいんじゃなかろうかとの不安もあったが、初っ端の「オリンピック・ファンファーレ」から音も良く抜けていて非常に聴きやすかった。
場所が家からは遠いのでこれまで行くのを躊躇していたのだが、これなら行くだけの価値はあるかも。
もっとも今回はリーズナブルな値段も決め手になったのだが。
「7月4日に生まれて」のトランペット・ソロ、「シンドラーのリスト」のヴァイオリン・ソロ共に抜群。
実はどちらの作品も見たことがないのだが、曲の良さもあって思わず涙腺が緩む。
「ハリー・ポッター」は特に”ハリーの不思議な世界”でのテンポの遅さが気にはなったが、”賢者の石”や”ニンバス2000”など、普段ならあまり取り上げられない曲が取り上げられているのが嬉しい。
そして圧巻は「スター・ウォーズ」。
一時は”メイン・タイトル”など食傷気味だったこともあるのだが、シリーズ再開以後は再度このメロディの良さを噛み締めている次第。
「ハリー・ポッター」と違い、こちらは若干テンポが速く感じられたが、かえって勢いが増したように思う。
”レイア姫のテーマ”や”ヨーダのテーマ”の美しさ、大らかさなどは劇中ではあまり味わうことが出来ず、サントラ盤やコンサート用のアレンジ版がむしろオリジナルと呼べそうだが、それだけに生で味わうのは至福のとき。
最後の”王座の間とエンドタイトル”は、シリーズ完結直後というタイミングもあってなんとも言えない感慨があった。
アンコールは2曲で、これは予想通り「E.T.」の”フライング”と「レイダース/失われたアーク」の”レイダース・マーチ”。
これでもう一曲、「スーパーマン」のテーマでもやってくれれば更に嬉しかったが、それは贅沢すぎるか。
休憩なしの70分、という予定だったが終わってみれば1時間半の長丁場。
凄く得した気分になったが、その直後に震度5の地震に見舞われた。
丁度コンサートが終わり、帰ろうと立ち上がったところでドーン!
あと数分早ければ、演奏途中だったわけで、その方が混乱は大きかったと思う。
「フェスタ・サマーミューザKAWASAKI2005 東京交響楽団 ウィンナ・ワルツ&オペレッタ」
地震の影響で開演時間は18:30からに繰り下がった。
家に帰った方が良いかなぁとチラと頭を掠めたものの、電車も動いていないし、やっぱりもったいないし、ということで鑑賞。
昼の部は純粋にジョン・ウィリアムズが聴きたい!という動機だったが、この夜の部はワルツやオペレッタ中心なのであまり得意なジャンルではない。
では何故選んだのかというと、偏にソプラノの幸田浩子目当てというミーハーな不順な動機である。
今回もサイドの席だったが、ステージの横ということで表情なども捉えることが出来、まずは満足。
いやぁホントに幸田浩子は美人というか、可憐、可愛いという感じの人。
益々ファンになった。
もう一人のゲスト、テノールの中鉢聡はサッカー・ファンには御馴染みだろう。
代表戦で相手チームの国歌を良く歌っているからだ。
本人のコメントによると、10か11カ国の国歌を歌ったとのこと。
嫌味のない感じは写真で見るよりも遥かにイケメン。
美男美女のデュエットはやはり映える。
というのも技量・声量重視のオペラ歌手の場合、ビジュアル的にというか体型は役柄のイメージを裏切るケースが間々あるからだ。
それにしてもせっかくのコンサートなのに、空席が目立ったのは残念だった。
チケットはほとんど完売していたようだが(自分もチケット取るのに苦労した)、地震の影響で交通機関がストップしてしまったのが大きい。
ちなみに幸田浩子は楽屋入り直後に地震に遭遇したが、中鉢聡の場合は地下の駐車場に車を入れた瞬間にグラっときたそうだ。
そして中鉢聡のマネージャーは、哀れ電車内に閉じ込められたままだとか…。
アンコールはJ・シュトラウスIIの喜歌劇「こうもり」から”シャンペンの歌”を、幸田・中鉢コンビ、さらにポルカ「雷鳴と稲妻」と2曲。
歌モノは苦手なのだが、それに視覚的興味が加わると話は別、というのが今回良くわかった。