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『カントリーベアーズ』(2002)

バリントン家で暮らす熊のベアリーは、自分が養子であることを知ってショックを受け、本当の家族を探すために家出をしてしまう。
憧れの伝説のバンド”カントリーベアーズ”がかつて活躍していたホールへやってきたベアリーは、数日後にホールが取り壊されてしまうことを知り、ホールを救うためバンドを再結成しコンサートを開くことを思いつく。

ベアリーが出会ったかつてのメンバーには昔の情熱が失われていたが、一頭また一頭とベアリーの熱意に絆されていく。
そしてベアリーもまた、”本当の家族”の存在に気付いていくのだった。

『カントリーベアーズ』(2002)_e0033570_17071562.jpg出演はクリストファー・ウォーケン、監督はピーター・ヘイスティング。
モチーフはディズニーランドのアトラクション「カントリーベア・ジャンボリー」で、ここからディズニーは自前のアトラクションの映画化を次々と進めていくことになる。

実はこの『カントリーベアーズ』以前にも『タワー・オブ・テラー(ホーンテッド・ホテル)』が実写化されてるそうだが、それはテレビ映画のようで現在スカーレット・ヨハンソンのプロデュース&出演で再映画化が進行中。
更には『スペース・マウンテン』の企画も発表されている。

動物と人間の交流を描き、子供は大人への階段を一段上り、大人たちは過去を振り切り、前向きに”絆”を取り戻していく。
そしてわかりやすい物語上の悪役を配した上でこの障害を取り除き、最後はメデタシメデタシで終わる如何にもディズニーらしい仄々とした映画だ。
著名ミュージシャンたちもカメオ出演し、全編がゴキゲンな音楽に彩られている。

ただなんで熊と人間が共存してる(そもそも人間の家族と熊に血縁関係があると何故信じていたのか)のかといった作品世界への説明が一切ないので、せっかくのハートウォーミング・ピクチャーが全て絵空事に感じられてちょいと白けてしまうのは残念だ。
まあディズニーには『くまのプーさん』もいるから深く考えてはいけないのかもしれないし、ディズニーランドへ行った人には自明のことなのかもしれないけれど。


by odin2099 | 2021-07-25 17:16 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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