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『妖怪大戦争』(1968)

『妖怪大戦争』(1968)_e0033570_22144485.jpgバビロニアの古都ウルで、妖怪ダイモンが4000年の眠りから復活!
何故か海を渡って日本に現れ、代官を殺して成りすましてやりたい放題。
代官所の池に棲みついた河童が、妙な奴が自分の縄張りに踏み込んできたと逸早く異変に気付くが、ダイモンの強大な力の前に手も足も出ない。
そこで仲間の妖怪たちに声を掛けるも、彼らはその話を信じようとしなかった。
人が変わったような代官の振る舞いに、娘の千絵や役人の新八郎らは不審を抱く。
そしてようやく魔性の物の仕業と確信するのだが、ダイモンの恐るべき力の前に新八郎も苦戦する。
一方代官の手下の元からかろうじて逃れてきた子供たちの話により、遂に妖怪たちは河童の話が真実だと気付く。
そこで日本の妖怪たちを集め、ダイモンを倒すべく立ち上がるのだが…!

大映の<妖怪三部作>、<妖怪シリーズ>の二作目で、出演は青山良彦、川崎あかね、大川修、内田朝雄、木村玄、橋本力、神田隆、監督は黒田義之

西洋妖怪というか、殆ど”怪獣”と呼んでも過言ではない強敵ダイモンに、日本の妖怪軍団が立ち向かうというお話で、本来なら人間たちから忌み嫌われている妖怪たちが、今回に限っては正義のヒーローというのが目新しい。
といっても『ゲゲゲの鬼太郎』なんかに慣れてる人なら、特に違和感抱かずに見るんだろうけど。

威勢だけはいいものの案外役立たずの妖怪たち。
その妖怪たちのドラマと人間側のドラマが乖離してるのが気になるし、タイトル負けで意外にこじんまりしたスケールなのが玉に瑕だけど、いわゆる強者集結ムードは悪くないし、ヒーロー物としては結構愉しめる。

その反面、前作の様なホラーテイストというか”怪談”として愉しみたい向きには、ちっとも怖くないし物足りないだろう。
前作『妖怪百物語』に続いて ろくろ首 を演じた毛利郁子と、二面女に扮した行友圭子がなかなか色っぽいのが個人的なポイント。



Tracked from ふじき78の死屍累々映画.. at 2021-08-22 22:40
タイトル : 『四谷怪談・お岩の亡霊』『妖怪大戦争〈1968年〉』『鯨..
特集「妖怪特撮映画祭」から4プログラム。 ◆『四谷怪談・お岩の亡霊』角川シネマ有楽町 五つ星評価で【★★伊右衛門が冷酷無比】 1976年、カラー、93分、初見、森一夫監督作品。 お岩様があまり美しくも怖くもなく、なので、フォーカスがどうしても佐藤慶に行ってしまう。武家娘のお岩様は妹が町娘風にチャキチャキになってという対比上、奥ゆかしくおとなしめに描かれる事が多いが、それは何も魅力を表に出さ...... more
Tracked from 或る日の出来事 at 2022-05-10 07:42
タイトル : 「妖怪大戦争」(1968)
バビロニアのダイモン、日本来訪!... more
Commented by ふじき78 at 2021-08-22 22:25 x
> 何故か海を渡って日本に現れ、

まあ、これだよな、一番の問題は。
Commented by odin2099 at 2021-08-23 07:22
> ふじき78さん

なーるほどねえ。
「エクソシスト」と入れ替えてみるのも面白いかも。
by odin2099 | 2021-07-30 22:17 |  映画感想<ヤ行> | Trackback(2) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
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