『妖怪大戦争』(1968)
2021年 07月 30日
そこで仲間の妖怪たちに声を掛けるも、彼らはその話を信じようとしなかった。
人が変わったような代官の振る舞いに、娘の千絵や役人の新八郎らは不審を抱く。
そしてようやく魔性の物の仕業と確信するのだが、ダイモンの恐るべき力の前に新八郎も苦戦する。
一方代官の手下の元からかろうじて逃れてきた子供たちの話により、遂に妖怪たちは河童の話が真実だと気付く。
そこで日本の妖怪たちを集め、ダイモンを倒すべく立ち上がるのだが…!
大映の<妖怪三部作>、<妖怪シリーズ>の二作目で、出演は青山良彦、川崎あかね、大川修、内田朝雄、木村玄、橋本力、神田隆、監督は黒田義之。
西洋妖怪というか、殆ど”怪獣”と呼んでも過言ではない強敵ダイモンに、日本の妖怪軍団が立ち向かうというお話で、本来なら人間たちから忌み嫌われている妖怪たちが、今回に限っては正義のヒーローというのが目新しい。
といっても『ゲゲゲの鬼太郎』なんかに慣れてる人なら、特に違和感抱かずに見るんだろうけど。
威勢だけはいいものの案外役立たずの妖怪たち。
その妖怪たちのドラマと人間側のドラマが乖離してるのが気になるし、タイトル負けで意外にこじんまりしたスケールなのが玉に瑕だけど、いわゆる強者集結ムードは悪くないし、ヒーロー物としては結構愉しめる。
その反面、前作の様なホラーテイストというか”怪談”として愉しみたい向きには、ちっとも怖くないし物足りないだろう。
前作『妖怪百物語』に続いて ろくろ首 を演じた毛利郁子と、二面女に扮した行友圭子がなかなか色っぽいのが個人的なポイント。
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まあ、これだよな、一番の問題は。