『パンケーキを毒見する』(2021)
2021年 08月 02日

自分が一票を投じようと投じまいと何も変わらないかもしれない。
でもそう思ってる人の何人かが実際に一票を投じれば、何かが変わるかもしれない。
自分が一票を投じることで大きくは変わらないかもしれないけれど、もしかするとこれ以上日本が酷くなることへの歯止めになるかもしれない。
そんなことを思いました。
現職の総理大臣を取り上げたドキュメンタリー映画なんて、今までなかったんじゃないかと思います。
見ていると本当に笑えます。
腹立たしくなります。
憤りを覚えます。
そして最後には恐ろしくなります。
それだけ今の日本がヤバい、というより危機的状況を迎えてるということです。
総理の周辺、関係者からは悉く取材を拒否されたという四面楚歌の中で作られた映画。
その追及の矛先は現職の総理だけでなく、その前任者にも向けられます。
日本語の質問に対し、日本語らしき言葉で答えは返ってきます。
しかし聞いたことへの答えじゃありません。
ニュースでは切り取られた答弁のみなので、一見すると会話が成り立っているかのように見える国会でのやり通り。
ノーカット版では全く嚙み合っていません。
自国の総理と自国語で意思の疎通が出来ない。
これは恐ろしいことだと思いませんか。
こんな自分でも、最悪の状況を回避するために何かが出来るかもしれない、
そんな気分にさせてくれた一本でした。
是非多くの人が見るべき作品です。

以前は選挙に無関心だったけど、流石に最近は危機感を募らせてきた。
それにしてもここのところ、政治絡みのドキュメンタリーが増えてきたので愉しい。
いや、それだけ危機感を共有してるってことなんだろうけど。