「とーあに!これくしょん」劇場版マジンガーシリーズ大特集、再開!
2021年 08月 03日

何れも当時映画館で見てますけど、それ以来の大スクリーンでの鑑賞です。
『グレート対ゲッター』は『マジンガーZ』の二作に比べるとそれほど大画面を意識してないかな、と思ってたんですが、明比監督はしっかりとワイドスクリーンを意識して絵コンテ切ってますね。
ちゃんと映画館で見るべき作品になっています。
ただ残念なのは作画監督が『ゲッター』チームの小松原さんなのに、脚本の藤川さんも演出の明比さんも『マジンガー』系の人だってこと。
そのせいか「剣鉄也め、今頃は悔しがってることだろうよ」と不敵な笑みを漏らすリョウをはじめ、助演に回ったゲッターチームに違和感が大きく、主題歌も流して貰えないし、『マジンガーZ対デビルマン』のデビルマンほどじゃないけれど出番は控え目になってます。
また両雄の共演のみで、新兵器の登場やヒーローの交代劇といったイベント性も皆無なので若干地味な印象を受けます。
その反面ヒーロー同士の対決ムードが一番高かったりもしますが、意識しあったりしてる割に鉄也たちとリョウたちはこれまで面識がなく、今回が初対面だったのかな。
今まで事件現場で出くわしたことなかったのかしらん?
その辺がちょっと疑問というか不自然に感じられますね。
続く『グレート対ゲッターG』では、グレートもゲッターも「宇宙からの侵略者に協力して立ち向かうヒーロー」となっていて、『グレート対ゲッター』の続編色が強いです。
「本拠地を狙ってきたか」「グレートが出撃出来ないことを探知していたのかも」と、既に何度かこの相手と戦ったことがあるかのような言動も目立ちます。

当時のUFOブームの影響の大きさを感じます。
本編は、フリード星の王子デューク・フリードが地球に亡命してきて5年後から始まりますが、はて、デューク(大介)とテロンナは幾つなんでしょうか。
五年前の二人が恋仲であることや、大介のひかるのあしらい方からすると、二人は20代半ばくらいでしょうか。
テロンナの濃いアイシャドウや妖艶な雰囲気は、それなりの年齢を感じさせます。
その一方で二人の言動は10代のようにも思えますし、アニメだから深く考えちゃいけないんでしょうけれど、気にはなりますね。
ちなみにより大人っぽく感じられる『グレンダイザー』のデューク=大介は20歳という設定です…。
さて、残るは二本!
【ひとりごと】
高倉健特集なども伴った<東映創立70周年エンターテインメント・アーカイブ>は、今冬に第二弾が決定。
仮面ライダーの第二弾も当然含まれるんでしょうけれども、今度は他にどんなアニメ作品がラインナップされるのかが非常に気になります。

特集「劇場版マジンガーシリーズ第特集」の3プログラム。 ◆『グレートマジンガー対ゲッターロボ』渋谷TOEI② 五つ星評価で【★★おいおい】 1975年、カラー、30分、初見、明比正行監督作品。 グレートマジンガーとゲッターロボが共存する世界線で、円盤に乗ってやって来る宇宙人が連れてくる宇宙怪獣と2大ロボは戦う。グレートマジンガーの科学要塞研究所とゲッターロボの早乙女研究所は、と言うより、グ...... more

そして、グレートの剣鉄也、性格わりーなー。
鉄也は孤児なので色々と引け目を感じていて、それで甲児に対抗意識を燃やしたりしてるし、プロという自覚があるせいか上から目線なところも多いかも。
ジュンへの態度は完全に、自分と同じ境遇(孤児で一緒に引き取られ、訓練を受けた)の彼女に対する甘え。
リョウは優等生タイプだし、かなり捻くれてるハヤトも鉄也に比べれば常識人かも。