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『バトル・オブ・マジック/魔術師マーリンとアーサー王』(2015)

『バトル・オブ・マジック/魔術師マーリンとアーサー王』(2015)_e0033570_20480438.jpg神の印を受けて生まれたマーリンは、神官のアバソルによって生贄にされそうになるが、少年だったアーサーの機転によって難を逃れる。
そして15年後。
父の友人である王に仕えサクソン人と戦うアーサーだったが、アバソルは王を操り、また密かに闇の神を召喚しようとしていた。
王によって追放されたアーサーは沼地で不思議な剣を手に入れ、それに導かれるかのように禁断の森へと足を踏み入れる。
そこには魔法使いとなったマーリンが隠遁生活を送っていたのだった。

『バトル・オブ・マジック/マーリンと魔法の神々』と紛らわしいけれど、これもアーサー王と円卓の騎士物語を扱った冒険ファンタジー映画。
原題は”ARTHUR & MERLIN”とまるで違うのに、何故そっくりの邦題付けたかなあ。
リリースしてるメーカー一緒なんだけど、担当者が変わったか、過去作のタイトルをチェックしてないか、あるいは全くの無頓着か、さてどれだ?

お話はアーサーとマーリンのバディ物。
二人が同年輩の若者(マーリンの方が年下)という設定も珍しければ、アーサーが王の子じゃない(コーンウォールの領主か何かの息子らしいけど)というのも珍しいし、マーリンは魔法使いだけど修行中の身ということで殆ど魔法は使わないし、円卓の騎士もエクスカリバーも出てこない。

特別な剣は出てくるが、これはケルト国王として定められてる者にしか扱えない”ヌアドウの剣”というものらしく、またアーサーと恋仲の姫君が出てくるが、これは王の従兄の娘のオルウェン姫というオリジナルのキャラクター(多分)。
この手の作品でグウィネビアが出てこないのも珍しいかも。

全体的にアーサー王の物語というより『ロード・オブ・ザ・リング』あたりの肖りという感じがするが、もしかするとアーサー王伝説をだしに使っただけでオリジナルをやりたかったのかな。
ロケーションはなかなか良いし、アーサー王関係なしに見るならそんなに悪くはないかも。


by odin2099 | 2021-08-10 21:51 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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