『ザ・スーサイド・スクワッド/”極”悪党、集結』(2021)
2021年 08月 15日
<DCユニバース>の10作目になるんだと思うけど、『スーサイド・スクワッド』の続編でもリメイクでもない発言があったりで、どうもこのユニバース、よくわからない。
少なくても前作と似たような事件はあったんだろうし、今回以外にも”スーサイド・スクワッド”の活躍はあった世界線の話なんだろう。
リック・フラッグとハーレイ・クインが仲良かったり、ハーレイとキャプテン・ブーメランも仲良かったりというのが、前作知ってるとちょっと違和感あったりして。

前作にも登場したブーメランさえあっさりと無駄死にするし、最初っから思わせぶりに登場するマイケル・ルーカー扮するサバントも活躍する場面は全くなく、パニクって敵前逃亡を図りアマンダに始末されるんだから油断も隙もあったもんじゃない。
で、こいつらチーム1は実は囮で、本命はブラッドスポート率いるチーム2。
こっちはこっちで、ピースメイカー、ラットキャッチャー2、ポルカドットマン、キング・シャークら曲者揃い。
後になって生き残りのリックとハーレイも合流する。
ちなみにリックとブラッドスポートはかつての戦友という設定なのだが、このブラッドスポートは前作のメインキャラであるデッドショットとキャラ被り過ぎ。
もっとも当初はデッドショットを出す予定だったらしいが。
秘密実験の結果として街に巨大モンスターが出現。
ということで突如カイジュウ映画と化すのだが、これといって特殊能力を持たないハーレイがとどめを刺すのは、彼女が<DCユニバース>全体のアイコンになってるからだろうな。
ハーレイに単独の場面が多いのもそれが理由だろう。
この戦いでポルカドットマンが犠牲になり、キング・シャークもと思ってたら、どっこい彼は生き残った。
秘密実験にはアメリカも関与していたことがわかり、公表しようとするリック。
しかし全てを秘密裏に葬り去ろうと画策する、食えないオバさんアマンダの密命を帯びたピースメイカーによって哀れリックは亡き人に。
彼、前作では一応主人公格のキャラだったんだけどなあ。
そのピースメイカーもブラッドスポートに撃たれてオシマイ。
最後に生き残るのはブラッドスポートとハーレイ、ラットキャッチャー2とキング・シャーク。
ところがポストクレジットシーンでウィーゼルの生存が確認され、更にピースメイカーも一命をとりとめていたことが明かされる。
彼は配信のスピンオフドラマの主役になるらしい。
首や腕が吹っ飛び、血飛沫ドバーッ!
随所に笑える場面を散りばめている…のだろうけど、どれもこれもブラックユーモアすぎて笑えない。
こりゃやり過ぎなんじゃないの?と思ったのだけれども、評判はいいので自分の好みとは合わないのだろう。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズと出演者が被っていたり、タイカ・ワイティティが出てたりと、DCとマーベルのクロスオーバーっぽい雰囲気もチラリ。

◆『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』ユナイテッドシネマ豊洲10 ▲おつかれな感じのショット。 五つ星評価で【★★★★おもろいやん。おもろい映画はもう本当にただそれだけ】 おもろいやん。 クズがいっぱい集まる映画は大好き。 クズがちゃんと魅力あるキャラに仕上がってるのがたまらん。 映画の中の一番のイカレ屑は前作同様、司令官のアマンダ。囚人ではなく、政府のエライさん。凄いわ。...... more


前作のトカゲだかワニだかみたいなヤツとか、今回のサメ男とか、一緒に収容するのが難しそうな連中もいるけどね。
しかし前作との関係を曖昧にしちゃったから、益々DCユニバースがワケわかんなくなっちゃった。