『ロード・オブ・モンスターズ/地上最大の決戦』(2021)
2021年 08月 15日

更に地球へ接近する宇宙船も発見されるが、二大怪獣は異星人にコントロールされていたのだ。
アメリカは未曽有の危機に晒される。
原題は”APE VS. MONSTER”、監督はダニエル・ラスコ、出演はエリック・ロバーツ、アリアナ・スコット、ケイティ・セレイカ、シェイン・ハーティガン、ナレク・キラコシアン、イリーナ・ピカード。
アサイラム製のカイジュウ映画だが『ロード・オブ・モンスターズ』とは無関係。
巨大サル対巨大トカゲというのは、もちろん例のアレの便乗作品だ。
Wヒロイン物で片やNASAの研究者、片やロシアの研究者。
二人は学生時代からの旧友なのだが、それぞれの国の代表ってことで秘めた思惑があり、途中で仲違いするも最後は協力し合うというのはお約束。
またNASAの研究者の方は、同じく研究者である父との確執というドラマもあり(しかも実の父娘ではなく養子という設定)、更にわからず屋の軍部の暴走だとか脇筋が多すぎる。
なので1時間半弱の映画なのに、肝心の二大カイジュウの対決は最後の数分間だけに留まり、計画が失敗した宇宙船もそそくさと逃げ帰るという有様。
ちなみに巨大トカゲは、レジェンダリー版のアレよりもむしろトライスター版のアレに似てるのが芸が細かく(ホントか?)、一方の巨大サルくんの方は本家よりもかなーりスリム。
一応コイツは、宇宙に打ち上げられる前からヒロインと交流があったらしくヒーロー扱い。
当初から異星人のコントロールに抵抗し、それが完全に遮断されてからは一撃でトカゲをノックアウトしてくれるのだが、だからといってすんなりと感情移入は出来ないのだが。
最後は父娘も和解してメデタシメデタシ…という割にメイン格のキャラが死に過ぎ。
全体的にモヤモヤが残るし、ちっともハッピーな気分にはならないな。
『ランペイジ/巨獣大乱闘』が世紀の大傑作だったのだと再認識させてくれる(違)。