『サンダーバード』
2021年 08月 16日
今回の売りは吹替3ヴァージョン収録。
2003年にNHK-BSで放送された際の新録版、1975年に当時のNET――今のテレ朝で放送された際のテレビ版、それに最初にビデオやLDが出た時に作られたものの3つ。

で毎度思うことだけど、この映画は一本の作品としては非常にバランスが悪い。
妨害工作を排除して人類初の火星探査ロケット・ゼロエックス号の打ち上げを成功させる前半と、ゼロエックス号地球帰還時のトラブルから乗員を救うという後半で全く別のお話になっちゃってる。
その合間に、寛ぐトレーシー一家やアランの夢の話(これが邪魔)が延々と入ることで前半と後半とで完全に分断されちゃうし、この中間部分が中弛みしちゃう。
本来ならこれ、テレビのエピソード2回分でやった方が良かったネタかもしれないね。
ところで国際救助隊のメンバーって世間に対して正体隠してる筈だけど、割と平気で人前に出てる気もする。
正体バレしそうなもんだけど、大丈夫なのかな。
今ならその活躍ぶりはすぐにネットで全世界に拡散されそう。
またペネロープは社交界の花形で違う意味で目立ってるんだけど、これまた身の危険はないのか心配になってくる。
それにトレーシー一家の家族構成や年齢を考えると、国際救助隊が活躍出来るのは何年間かなあ、なんてこともふと考える。
兄弟が皆結婚して子供が生まれればメンバー補充も出来るだろうけど、なんせ正体隠してるから女性と知り合う機会があるかも疑問だし、アランとミンミンの子供だけで組織を維持していくのはかなり厳しそう。
となると存続出来るのはせいぜい十数年くらいなもんなのかなあ。
ジェフが亡くなった後に相続問題で兄弟間で争ったりしたら、前途はあまり明るくなさそうな国際救助隊なのでありました。
【ひとりごと】
『サンダーバード』世界に怪獣(?)は合わない気がするけど、火星に着陸しちゃうくらいだから何でもありなのかな。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3702663/
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