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『デューン/砂の惑星』(1984)

『デューン/砂の惑星』(1984)_e0033570_07314986.jpgフランク・ハーバートのSF大河小説「デューン」シリーズの一作目を、ディノ・デ・ラウレンティス、ラファエラ・デ・ラウレンティス父娘が、脚本・監督にデヴィッド・リンチを招いて完成させた一本。

劇場公開時は「砂の惑星」の邦題だった。

出演はカイル・マクラクラン、ショーン・ヤング、スティング、ケネス・マクミラン、マックス・フォン・シドー、パトリック・スチュワート、フランチェスカ・アニス、ユルゲン・プロホノフ、ホセ・ファーラー、シアン・フィリップス。

以前から見よう見ようと思っていたのだけれども、新作も来ることだしとようやく鑑賞。
噂には聞いていたけれど、キャラクターは多いし展開は早いし、何が何やらサッパリ。

”デューン”と呼ばれる惑星で産出される香料の利権を巡り、二つの家が対立。
陰で皇帝が糸を引き、その対立を利用して一気に世界を掌握しようと陰謀を巡らすが…というストーリーで合ってる?
これに何やら不思議な力、未来予知や人を意のままに操る能力を身に着けた人たちが出て来るので更に混乱する。

『デューン/砂の惑星』(1984)_e0033570_07322482.jpg砂漠が舞台というと「スター・ウォーズ」を連想するし、巨大なサンドウォーム(砂虫)と主人公との関りなど「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせる場面も。
実際どちらもこの原作小説からの影響大というのが定説になっているようで。

また上映時間は137分あるが、それでも全編を映像化するには不足だったようで、ナレーションでの状況説明が随所に入り、途中で一気に時間も経過。
それに豪華なキャストを揃えた割に、殆ど顔見せ同様の出演シーンに終わったキャラもチラホラ。

全体的に消化不良なのは感じられるし監督自身も失敗作だと認めているようだが、その一方でカルト作品としての人気も高いらしい。
確かに”駄作”とは決めつけられない、非常に気にはなる作品にはなっているからなあ。

近日公開予定のリメイク版は予告見る限りちょっと雰囲気違いそうだが、見比べてみるのも一興か。


by odin2099 | 2021-08-23 07:35 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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