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『G.I.ジョー』

ハズブロのオモチャを題材にしたアクション映画で、監督はスティーブン・ソマーズ、出演はチャニング・テイタム、シエナ・ミラー、イ・ビョンホン、レイチェル・ニコルズ、マーロン・ウェイアンズ、デニス・クエイド、レイ・パーク。
これも新作に備えてお浚い。

『G.I.ジョー』_e0033570_23200846.jpg僕らの世代なら「G.I.ジョー」といえば米軍兵士のオモチャだから、近未来を舞台にハイテクを装備した特殊部隊という設定には違和感があるんだけど、第二次大戦を舞台にでもしない限り無理な話。
かといって「変身サイボーグ1号」のように振り切って、宇宙人の侵略に立ち向かうSF映画にも出来なかったんだろうから、これが丁度良い塩梅なんだろう。

とにかく2時間、派手なドンパチを繰り広げるアクション映画で、ハイテク装備あり、肉弾戦ありとあの手この手で愉しませてくれる。
G.I.ジョー側はハイテクスーツを身に纏っているけれど、ヴィラン側は武装してるとは言え生身の身体なので、むしろ主人公たちより凄い。
実際彼らは後手後手に回ってるし、案外弱い。

むしろヴィラン側に思惑があって手加減してる感じだが、敵の正体や目的も結構考えられていて、初見ならば「おー、そう来るか?!」という驚きもある。
キャラが多い割に中心的な人物への言及は多く、回想シーン含めて色々と工夫が凝らされているのも感心。

主人公の元カノが悪の手先になるのは珍しくないが(おまけに人妻で、ついでに黒幕の愛人で、と属性が多過ぎ)、最後に改心して死んでゆくでもなく、ヨリを戻してヒロインに昇華するというのは前代未聞かも。
一応主人公サイドにはもう一人女性がいるんだけど、彼女はヒロインにはなり切れず主人公の相棒とくっつくポジションに収まるというのも珍しいかな。

このWヒロインのシエナ・ミラーとレイチェル・ニコルズにもうちょい色っぽい場面があればなお良かったんだが、まあここまでやってくれれば文句は言えまい。
ヴィランは健在だし、次なる作戦は実行中だし、続編作る気満々。
ただ実際に続編は作られたものの、どうやらリブートに近いものだったらしい。
製作サイドは何が不満だったのかな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/11920190/
https://odin2099.exblog.jp/25929591/


by odin2099 | 2021-08-24 01:17 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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