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『妖星ゴラス』

今度はイデ隊員こと二瓶正也さん追悼。
訃報が続くときは続くね。
といってもイデ隊員ではなく、その原型ともいうべき鳳号乗員の伊東が出てくる「妖星ゴラス」をチョイスしました。
ビートル機も出てくるしね。

地球滅亡の危機に対処する面々を描く作品なので、東宝のオールスター級を揃えた豪華な配役。
正直言って二瓶さんの出番はさして多くはないんだけれど、いるだけで場を和ませるムードメイカーぶりはこの頃から発揮していたんだなあ。
お疲れさまでした。

『妖星ゴラス』_e0033570_06272328.jpgさてさてもう今から60年近く前の作品になっちゃうんだけど、劇中には「1980年代は宇宙開発の時代」なんていう台詞があって時代を感じさせる。
ゴラス接近が1982年の2月という新聞記事も出てくることから、物語の冒頭で土星探査船が打ち上げられたのが1979年、南極にロケットが設置されて地球が動き出したのが1981年の暮ぐらいか。
1時間半足らずの映画だけれども、2年半ぐらいの時間が経過していることに。
ラストは製作時から20年ぐらい未来ということになるけれど、ここまで科学は発達しなかったね。

ともあれ池部良、白川由美、久保明、水野久美、太刀川寛、平田昭彦、佐原健二、田崎潤、上原謙、志村喬、河津清三郎、堺左千夫、佐々木孝丸、西村晃、小沢栄太郎、天本英世、ジョージ・ファーネス、桐野洋雄、沢村いき雄…と出てくる俳優さんの顔を見ているだけでも十分に愉しいし、地球を移動させちゃうという荒唐無稽さも、途中で気にならなくなるくらいハラハラドキドキさせてくれる一篇。
一度はおっきなスクリーンで見てみたいもんである。

【ひとりごと】
水着なしで裸で泳ごうとしたり、入浴中に来客があったり、今回の水野久美は可愛らしいんだけど、何故かエッチなシチュエーションが多く、違った意味で当時の子供たちもドキドキしたんじゃなかろうか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/6959435/


by odin2099 | 2021-08-25 06:30 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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