『ゲゲゲの鬼太郎/激突!!異次元妖怪の大反乱』(1986)
2021年 08月 26日

逃げる途中にねずみ男とユメコはカロリーヌという少女を助け出し、水木宅へと転がり込む。
恩人であるねずみ男と仲良くなるカロリーヌだったが、妖怪皇帝はカロリーヌを誘拐して鬼太郎を誘き出す罠を掛けるのだった。
<東映まんがまつり>で上映された第3シリーズをベースにした劇場版の4作目。
いつもは小狡く立ち回るねずみ男が、今回は事実上の主役。
このカロリーヌ、実は…という設定があるのだが、鬼太郎やねずみ男を助けようとして命を落としてしまう。
年端のいかない少女だけに最後には助かるもんだと思っていると、思わぬ悲劇に驚いた。
目玉親父も妖怪皇帝の存在は知らなかったというが、ということは新登場キャラというより既成キャラの変身だということは察しが付く。
その正体はやはり予想通り。
ラストは無理に明るいオチをつけてはいるものの、子供向けとしてはかなりハードな展開。
切ない、淡いラブロマンス。
シリーズ中の最高傑作との声も多いが、公開当時トラウマになった子がいなければ良いのだが。