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『火を噴く惑星』(1962)

金星探査のために3隻の宇宙船が打ち上げられるが、隕石の衝突で1隻は犠牲となり、残る2隻で着陸を試みる。
先行した着陸船が消息を絶ち、地上の探査と乗員の救出のために第二陣が着陸。
そこは恐竜や不思議な生物が生息する、太古の地球によく似た世界だった。

『火を噴く惑星』(1962)_e0033570_22101800.jpg厚い雲に覆われ、雨が降り、海があり、何やら古代遺跡めいたものもあり、恐竜が跋扈し…そうか、金星ってこういうイメージだったんだなあ。
出てくる宇宙船やロボットのデザインは今見れば古めかしいが、当時としては尖端だったのだろう(なんせガガーリンが初めて有人宇宙飛行を成功させた頃の映画だ)。

いきなり3隻の宇宙船のうちの1隻がやられ(乗組員は一切登場しない)、悲しむ暇もなく任務を遂行する宇宙飛行士たちという重たい始まり方なのだが、シチュエーションとは裏腹に、全編に漂う長閑なムードはなんなんだろう?

先発隊は遭難したかと思いきやしぶとく生き延び、後続部隊も救助が目的のはずだけど観光気分。
ただ一人軌道上に取り残された女性乗組員だけが悲壮感溢れる演技を披露するのだが、それが浮いて見えるのは如何なものか。
またこの二つのグループがなかなか合流しないので、展開がまだるっこしいし、正直見ていて誰が誰やらわからなくなる。

再三宇宙飛行士たちに呼びかける声もあり、どうやら宇宙移民者の子孫が彼らを見守っていたらしい、という結末は「2001年宇宙の旅」に影響を与えたとか何とか。
その訪問者たちは地球にも足跡を残したらしく、自分たちも彼らの子孫なのかも?というのは個人的には好きなのだが、あくまで登場人物の一人の解釈に過ぎない、というのはちょっとモヤモヤする。

【ひとりごと】
体調の悪い飛行士への指示を受け取ったロボットくん、薬を取り出すも落っことし、地面にバラまいた錠剤をを拾いあげ、ヘルメットのバイザーを上げて口に押し込み、水筒から水を飲ませようとして顔面に水をぶちまけるんだけど、これでよく助かったなあ。
金星の表面にはどんな病原菌があるかわからないし、そもそもヘルメット取っちゃったら死んじゃうよ。


by odin2099 | 2021-09-11 22:11 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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