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『原始惑星への旅』(1965)

『原始惑星への旅』(1965)_e0033570_21574336.jpg西暦2020年、月を征服した人類は金星へと目を向けた。
3隻の宇宙船が金星への有人飛行に挑むが、1隻は隕石の衝突により爆破。
残る2隻が着陸するが、彼らには未知の危機が待ち構えていた――!

主演がベイジル・ラスボーン、脚本・監督はジョン・セバスチャンとなってはいるものの、実はこれ、ソ連映画「火を噴く惑星」を、ロジャー・コーマンがアメリカ観客向けに作り替えたもの。

音声のみの会話だった地球側の人物が登場するシーンを撮り足し、ただ一人軌道上に残ることになった女性乗組員のシーンを撮り直して差し替え(その結果、宇宙飛行士の一人と恋仲であるという設定はどこかへ行ってしまったようだ)、地球と金星に着陸した宇宙飛行士たちとのやり取りがスムーズに行くように改作しているのである。

台詞はもちろん英語に吹き替えられているが、知らないで見ていれば製作の経緯には気付かないんじゃなかろうか。
お話も基本的にはオリジナル版に沿っていて、全くの別物という訳ではないので不自然さは感じず、ただただその編集の妙技に感服するばかりである。

ただオリジナルの「火を噴く惑星」が取りたてて傑作という訳ではないので、こちらの出来も推して知るべし。

【ひとりごと】
いくら権利を有してるからと言って、勝手に切り刻むのは原典に対する冒涜行為だ、などという意識は微塵もないのだろうな。


by odin2099 | 2021-09-13 22:04 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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