『妖婆 死棺の呪い』(1967)
2021年 09月 17日

すると突如、彼女は若く美しい娘の姿へと変貌するのだった。
恐ろしくなったホマーは修道院へと戻るが、そこへ彼宛に地主から娘のための祈祷の依頼が来ていた。
有無を言わさず村へ送り込まれた彼の元に、件の娘が亡くなったとの報せが届く。
その娘とは例の老婆が変身した若い美女だった。
ゴーゴリの短編を映画化したのので、以前は「魔女伝説ヴィー」のタイトルでビデオ化されていた。
最近「魔界探偵ゴーゴリ」を見終わったので、その流れで鑑賞。
ホマーは地主から、死んだ娘の為に三日三晩祈りを捧げることを命じられるのだが、夜毎彼女は蘇りホマーを求め、ホマーは白線を引いて結界を作り何とかやり過ごそうとする。
ホラー映画ではあるもののどちらかというとファンタジー映画寄りで、しかも全体的にコミカルテイストなので直接的な怖さはない。
ただ二日間逃げ果せたホマーも三日目には見つかってしまい、このクライマックスは正に百鬼夜行の様を描いているのだが、ここでも西洋の魔物よりも日本の妖怪に近いユーモラスさを醸し出し、「怖さ」の中にちょっぴりの「笑い」も感じさせるものになっている。
おまけに魔女役のナターリヤ・ワルレイがかなりの美人なので、眼福、眼福。