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『デーヴ』(1993)

『デーヴ』(1993)_e0033570_22330569.jpg大統領にそっくりだった為、その代役を務めることになった平凡な男デーヴ。
だが一夜限りの約束のはずが、大統領が脳卒中で倒れたことにより延長されることになった。
生真面目な副大統領を疎ましく思う側近たちは、彼を操り人形に仕立てようとしたのである。
不仲である大統領夫人にも気づかれることなく順調な滑り出しを見せたものの、最初は言われるがままだったデーヴも次第に側近たちのやり方に疑問を抱くようになり、持ち前の誠実さで政治を改革しはじめる。
そして彼の正体を知った大統領夫人もそれを後押しする。
だがデーヴのやり方と対立して排除された特別補佐官が、大統領を汚職で告発しようとしていた。

デーヴとミッチェル大統領の二役をケヴィン・クラインが演じ、大統領夫人エレンをシガニー・ウィーバー、デーヴを利用しようとする側近のうち、やがて彼の協力者となるアラン補佐官をケヴィン・ダン、彼と対立し自ら大統領となる野望を持つ特別補佐官ボブをフランク・ランジェラ、デーヴと友情で結ばれるようになるシークレットサービスのスティーブンソンをヴィング・レイムス、デーヴの友人で協力者となるブラムをチャールズ・グローディン、ナンス副大統領をベン・キングズレーがそれぞれ演じている。
監督はアイバン・ライトマン。

芸達者が揃い、伏線も巧みに張られ、その回収ぶりにはグッとくる。
「ツインズ」や「キンダガートン・コップ」で今一つ自分に合わないと感じていたライトマン監督作品だったが、これは傑作だと思う。

久々に見たけれど、良く出来ている。
こんなことが実際に起きるとは思わないが、こんな大統領、こんな政治家は本当にいて欲しい。
昨今の政治情勢を鑑みるに、これは切実な願いである。


by odin2099 | 2021-09-17 22:35 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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