『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー』(1993)
2021年 09月 19日
旅の途中でこの地に立ち寄った黄麒英(ウォン・ケイイン)と飛鴻(フェイホン)父子は、役人によって鉄猿と疑われ囚われの身となるが、偶然知り合った名医ヤンに助けられる。
二人はたちまち意気投合するが、実はヤンこそが鉄猿の正体だったのだ。

監督はユエン・ウーピンで、ドニー・イエンがフェイホンの父ウォン・ケイイン、ユー・ロングァンが義賊としての顔をも持つ漢方医のヤンとしてダブル主演。
少年時代のウォン・フェイホンを演じているのは、なんと12歳の少女というから驚きだ。
初めのうちは対立していたケイインと鉄猿だったが、ヤンはフェイホンを通じて早くにケイインの為人を知り、またケイインもヤンが鉄猿だと知り、クライマックスでは悪徳総督や監督官を倒すべく共に立ち上がるという胸熱な展開に。
またフェイホンも子供ながらかなりの活躍を見せる。
本編でのフェイホンは権力の壁に阻まれ、歴史の流れに翻弄されて無力さを感じることも少なくないが、この作品は勧善懲悪のハッピーエンド。
最後はヤンとケイインの別れで締め括られるが、本編の方で二人が再会するシーンでもあれば感泣モノだったろう。
欠点はドニー・イエン演じるケイインが四角四面で且つ強すぎるので、本編に出てくるケイインとはイメージが繋がらないこと。
もっともこの父にしてこの子あり。
本編に出てくるフェイホンの融通の利かなさや優しさや強さは、父から受け継いだものなのだなあと感じさせてくれる。

五つ星評価で【★★★映画は面白いよ、適当に】 昔、ファーストランと最終二番館興行(多分、テアトル池袋)で見てる。 ソフトとそれを掛ける上映設備との相性や兼ね合いもあるのかもしれないけど、ともかく今回の上映はヘロヘロだった。先週観た『MAD探偵』もヘロヘロだったからシネマート六本木の3は設備的にあかんのかもしれん。音は暑い所に放置したカセットテープみたいに波だったし(但し、冒頭映画会社マ...... more

少女が少年を演じると育ちがよく映りますね。