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『スリーピング・ビューティー/眠れる森の美女と呪われた城』(2014)

『スリーピング・ビューティー/眠れる森の美女と呪われた城』(2014)_e0033570_19113881.jpgオリヴェッタ王国の国王夫妻に王女が生まれた。
ドーン姫と名付けられた彼女は美しく成長するが、誕生の際にただ一人招かれなかった魔女タンブリア女王によってかけられた呪いにより、糸紬の針で傷を負った姫は王国共々眠りについてしまう。
そして100年後、リプスコム国の王子とその一行がこの土地に立ち寄った。
王子の従者であるバロウは、城の地図と委細を書き記したメモを発見する。
彼女を目覚めさせることが出来るのは王子のキスだけで、それによって復活した王国や財宝を我が物に出来ると知ったリプスコムの王子は、皆を従え呪われた城へと足を踏み入れる。

ディズニーの『マレフィセント』に便乗したアサイラム作品で、キャスパー・ヴァン・ディーンの初監督作品とのこと。
彼は国王役としても出演し、妻のキャサリン・オクセンバーグが王妃、娘のグレース・ヴァン・ディーン(なかなか可愛い)が王女を演じている。

実は亡国の王子だったバロウを演じるのはフィン・ジョーンズ、ナレーションはマイケル・ヨークが担当。
そして魔女を演じているのはオリヴィア・ダボだが、かつての美少女の面影は何処へ…。

まずこのリプスコムの王子が相当なクズ。
部下に威張り散らし、厄介ごとや面倒ごとは全てバロウに押し付ける。
部下たちも部下たちで、うっぷん晴らしでバロウを虐めてるとしか思えない。
勝手に城を手に入れようとしたくせに、何かというとバロウが地図を見つけたせいだ、バロウが城へ行こうと言ったからだ、と八つ当たり。

そのお城は今じゃタンブリア女王が魔法で支配し、一度入った者は二度と出られない恐るべき罠で守られている。
魔法で呼び出した怪物だけじゃなく、死人も自由に呼び起こして操るという、グリム童話にゾンビというちょっと珍しい取り合わせも愉しめる。

仲間たちは次々と倒され、クズ王子も最後の最後には漢気を見せてはくれるものの、バロウが助かったのは何故か城内でたった一人で暮らしているニュートという少女の助力あってのこと。
実は彼女が男の子で(しかも王子で)、そのキスで姫が目覚めたりしたら面白いのになと思ったりもしたが、定石通りバロウのキスで姫は目覚め、メデタシメデタシ。

このニュート、終始暗がりの中でしか登場しないので顔立ちがよくわからなかったのだが、ラストシーンではきちんと着飾って登場する。
その時に「あれ、ドーン姫に似てるな」と思ってチェックしてみると、演じてるマヤ・ヴァン・ディーンはグレースの妹だった。

他にもセレステ・ヴァン・ディーンという人がクレジットされてたが、彼女はどうやらその下の妹らしい。
おそらく序盤で一瞬だけ出てくる村娘の役だと思うが、一家総出のファミリームービーだったんだな。

ちなみにラストは1年後、バロウとドーンの間に娘が生まれ、そのお披露目式の場面なのだが、そこに「祝福を与えよう」といって入ってくる人物が映し出されたところでジ・エンド。
魔女はしぶとく生きていた、ということだろうか。


by odin2099 | 2021-09-26 19:15 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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