『裸の十字架を持つ男/エクソシスト・フォーエバー』(1990)
2021年 09月 26日

そこでブロディは既に引退していたイーデスの協力を求めるのだが、イーディスは心臓に持病を抱えてることもあって、頑なに断るのだった。
レスリー・ニールセン主演と言うこともあって「裸の銃を持つ男」に因んだ邦題がつけられているが、シリーズとは無関係。
また実際のビリングはリンダ・ブレア、ネッド・ビーティに次ぐ三番目で主演ですらない。
同じように「裸の~」とか「~を持つ男」という邦題の作品は幾つかあるが、正統のシリーズは3作だけだし、助演でありながらあたかも主演作のように装っている作品もあるので要注意。
要するにスティーブン・セーガルが出てる作品に、やたらめったら「沈黙の~」と付けてるのと同じってことだ。
で、この作品、リンダ・ブレアが主演ということからもわかるように「エクソシスト」のパロディ。
なんでこのタイミングで作られたのかというと、本家で「エクソシスト3」が作られたから肖ったのかもしれない。
首が180度回転し、エンドウ豆のスープを吐き出し、ベッドに縛り付けられながらも大暴れ、と嬉々としてセルフパロディに挑んでいる。
「エクソシスト2」には出ていたリンダ・ブレアだが、残念ながら「3」にはお呼びがかからず、代わりにこっちに出てるのは偉いというか、仕事を選ばないというか。
それにしても彼女、顔が全然変わらないなあ。
しかしこの映画も四半世紀ぶりに見直したけど、リンダ・ブレアの怪演以外に見どころが本当にない。
「エクソシスト」以外にも「ロッキー」や「スター・ウォーズ」のパロディがあったりするが、下ネタ小ネタ含めてとんと笑えない。
特にこの手の作品は旬を逃すと笑いの鮮度は一層落ちるから、レスリー・ニールセンの出演作をコンプリートしようという人でもなければ無理して探し出してまで見る必要はないかな。