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『テロリスト・ゲーム2/危険な標的』(1995)

香港の金融市場での情報盗聴と、それに続く電話回線を使った爆破事件はウォール街をも混乱に陥れた。
一方、レンブランドの名画「夜警」の盗難事件が起こり、UNACOはマイケル・グラハムとサブリナ・カーヴァーの二人を調査に派遣する。
だがその背後には北朝鮮による恐るべき陰謀が隠されていた。

『テロリスト・ゲーム2/危険な標的』(1995)_e0033570_22274196.jpg「テロリスト・ゲーム」の続編。
前作は映画館で見損ねたので、今回は映画館へいそいそと見に行ったのも懐かしい。
ピアース・ブロスナンは前作出演後に5代目007を襲名することになったが、本作はその「ゴールデンアイ」と同時期のリリースとなった。

前作から続投はそのブロスナンと相棒のアレクサンドラ・ポールのみで他のキャストは一新。
新メンバーはウィリアム・ディヴァインにマイケル・J・シャノン、リム・カイ・シュウ、イレーネ・ンといったところなので、クリストファー・リーやパトリック・スチュワートが出てた前作に比べるとかなりの格落ち。
お話の方も通信衛星を使っての陰謀と、世界的名画の贋作事件との接点が微妙なので(衛星の開発者が絵画のコレクターという繋がり)今一つ盛り上がらない。

ブロスナンはボンドと違って肩の力を抜いた演技をしているが、前作とは打って変わって長髪に髭。
ボンドとは外面から違いを出そうとしたのかもしれないが、ハッキリ言って似合ってないし前作とのキャラクターの連続性も失われている。

「ザ・ピラニア/殺戮生命体」などにも出ているアレクサンドラ・ポールも体を張って頑張っているが、ガタイが良くて大味な美人なのでアクションは映えるものの、悪者を誘惑する場面など今一つお色気不足で物足りない。
と思っていると、とあるシーンではショットによってノーブラの胸元から乳首がハッキリと見えるのでビックリなのだが、もしかしてこれ、NGだったんじゃないのかなあ。
見えるショットと見えないショットが混在してるのが不思議だし、セクシーショットというよりハプニングっぽく見える。

アリステア・マクリーンは4~5作分のプロットを残しているとの触れ込みだったが、更なる続編は作られず。
ブロスナンももう一本ぐらい付き合ってくれたら良かったのに。

【ひとりごと】
CIAの香港エージェントがなかなか色気と愛嬌のある美女。
サブリナよりもよっぽどヒロインらしいんだけど、残念ながら任務途中で殺されてしまう…。


by odin2099 | 2021-10-04 22:30 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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