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『未来戦士エンジェル・コマンドー/帝国の崩壊』(1984)

タフな女刑事が仲間の美女2人と組んで悪の宗教集団と戦うというSF仕立てのアクション映画で、出演はメラニー・ヴィンツ、レイヴン・デ・ラ・クロワ、アンジェラ・アーメス、ポール・コーフォス、ロバート・テシア、アンガス・スクリム、監督はジム・ウィノースキー

『未来戦士エンジェル・コマンドー/帝国の崩壊』(1984)_e0033570_22114610.jpg人質立て籠もり事件をたった一人であっという間に解決した、凄腕の美人警官エンジェル・ウルフ。
ところが新米警官の弟を宝石強盗事件で失い、復讐に燃えた彼女はその背後に暗黒街の大物がいることを突き止める。

そこで仲間を募って本拠地のある島へと乗り込むのだが、彼女に同行するメンバーはかつてエンジェルが命を救ったことのあるインディアン美女のホワイト・スターと、以前エンジェルが刑務所にぶち込んだハーザーという姐ちゃん。
3人の巨乳美女たちが島へ辿り着くと早速荷物を没収され身体検査されたりと、全編に亘ってサービスショットが散りばめられている(けど、何故かメラニー・ヴィンツだけは少々出し惜しみ)。

この宗教集団の黒幕は太古の宇宙戦争の生き残りだとかいう邪神で、古の秘宝を手に入れんとする争奪戦があり(宝石強盗事件はそこに繋がる)、その結果出てきたのがヘンテコリンなビーム兵器だったり、悪役があっけなくやっつけられたなと思っていると何やら続編を匂わせているしと、大風呂敷を広げたはいいけれど一向に畳む気配のない取っ散らかった映画になっている。

「007」映画のガンバレルのようなオープニング、スコープからアップになるのは美女の胸の谷間だし、寝ているエンジェルの身体を毒グモが這い回るのもどっかで見たことがあるし、要塞化した島で秘密裏に軍団を組織してるのは『ドクター・ノオ』?『燃えよドラゴン』?

それもこれも監督がロジャー・コーマン門下のウィノースキーだから、端からこんなもんだと思っていれば腹も立たない。
でもなあ、30年ぐらい前に見た時はもっと面白かった記憶があるんだけどなあ。

ところでインディアン美女を演じたレイヴン・デ・ラ・クロワというのは、ウィノースキー監督の奥さんだと聞いたことがある。
劇中でも悪の親玉から「一番美人」だとして特別扱いされるシーンがあるけれど、嫁さん自慢をしたいだけなのかな、おっぱいも「これでもか」と見せてくれているし。
もっとも衣装は本人のデザインらしいし、共同プロデューサーも務めてるようなので、彼女自身が見せたがりなのかもしれないが。


by odin2099 | 2021-10-06 22:13 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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