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『シークレット・フィンガー/地上最強の美女軍団』(1973)

有人ロケットが打上げ直後に爆破され、計画推進派の上院議員の元へ謎のメッセージが届いた。
事件解決の適任者としてコンピューターが弾き出したのは、サブリナ率いる美女軍団。
ということで諜報機関のエージェントらしいサブリナが、仲間を集って敵地へと潜入するというスパイアクション物。

『シークレット・フィンガー/地上最強の美女軍団』(1973)_e0033570_21540467.jpg1時間半の映画なんだけど、やたらと長く感じた。まず美女軍団のメンバーがなかなか揃わない。
初っ端から身近に裏切者がいることが発覚するし、最初にスカウトされた連中はあっけなく殺されるし、なんだか敵も味方も正体バレバレで、すぐ騙されたり捕まったりを繰り返す。

美女というより美熟女軍団で、各人が何のエキスパートなのかもわからないし、暗いシーンが多いので誰が誰やら判別も難しい。
いつの間にか任務中に殺されちゃうメンバーもいるけれど存在感がイマイチだし、他のメンバーは彼女のことをあっさりと見捨てるしの消耗品扱い。

敵のボスは組織の裏切者で、どうやらサブリナの元カレらしい。
ということで、お互いに未練があるらしい二人が相手を出し抜こうとしたり、反対にイチャついたりするシーンも繰り返し出てくるので怠くなる。

全体的に安っぽい「チャーリーズ・エンジェル」みたいなんだけど、あの番組が始まるよりも前に作られてるんだよね、この映画。
となると数ある「007」フォロワーのバリエーションの一つってことになるのかなあ。

お色気アクション映画と紹介してる記事もあるけれど、せいぜい水着や下着どまりでカワイイもの。
そっち方面を期待しても得るものは少ないだろう。


by odin2099 | 2021-10-07 21:55 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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