『宇宙戦艦ヤマト2205/新たなる旅立ち~前章 TAKE OFF~』(2021)
2021年 10月 09日

冒頭、ボラー連邦からガルマン星を解放したデスラー。
これでガミラス人の居住先が見つかり移民計画を推し進めることになるのだが、そこへ未知の艦隊が出現し、ガミラス星は大爆発を起こす。
その影響で双子星のイスカンダルは軌道を外れ暴走をはじめ、ガミラス残存艦隊が必死に追いかけるのだが、それを冷酷に見つめる目があった。
一方の地球、次元断層なき今、軍拡ではなく人名を尊ぶ平和国家を内外にアピールしていた。
そんな中、訓練学校の卒業生を乗せたヤマトは訓練航海に出発する。
イスカンダル、そしてガミラスへの平和の使者として。
だがその最中にガミラスとイスカンダルの悲劇が伝えられる。
ガミラスの救出に赴くことは、同時に未知の艦隊に宣戦布告するも同じこと。
はたして古代たちは如何なる決断を下すのか。
開巻すぐにボラー連邦とガルマン・ガミラスとの確執が描かれるが、おそらく今回の作品では深入りしないだろう。
ひょっとすると後編では姿も現さず、決着は次回作か次々回作へ持ち越しになるかもしれない。

旧作での彼らはガミラス、イスカンダル共に狙っていたが(両星のコアにある鉱石を宇宙間戦争へのエネルギーに転換するため)、今回はイスカンダルのみがターゲット。
その謎は後編で明かされるようだ。
合わせてイスカンダルやガミラスの起源に纏わる謎も明らかになるようだが、そのあたりで『ヤマトIII』に出てきたシャルバート教の設定を転用するのかもしれない。
対するヤマトには今回、僚艦が登場。
真田が艦長を務める戦闘空母ヒュウガと、雪が艦長を務める補給母艦アスカ。
それに伴い多くの新乗組員も登場するが、旧ヤマトクルーたちもそれぞれ振り分けられている。
ヒュウガには太田や相原、百合亜、アスカには南部や桐生、それに永倉指揮下の空間騎兵隊など。
『2202』では出番の少なかった平田、星名、榎本、篠原、北野、新見、沢村らも元気な姿を見せてくれる。
そして新乗組員たちは『新たなる』組と『ヤマトIII』組のハイブリット。
太助や坂本らは『新たなる』から、土門、板東、京塚みやこ、キャロライン雷電らは『ヤマトIII』からの抜擢。
土門は旧作『新たなる』の北野のポジションも担わされているようだ。
前作『2202』ではデスラーが復権したが、今回は芹沢、それに藪にスポットが当てられている。
『2202』ではなく『2199』の続編という色が濃いが、これがこの後どう展開して行くのだろうか。
また音楽のタイミングや流れるメロディーが旧作『新たなる旅立ち』を彷彿とさせ、旧作ファンとしては感慨深い。
勿論ささきいさおのあの曲も流れる。
『2202」に失望し、「ヤマトファンの看板を下ろすときが来た」と呟いたのだが、今回の作品を見て「ちょっと待てよ」という気分になった。
あくまでも結論の一時保留ではあるが、来年2月4日公開予定の『後章 STASHA』に少しは期待が持てそうである。


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