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『レジェンド・オブ・ヴィー/妖怪村と秘密の棺』(2014)

『レジェンド・オブ・ヴィー/妖怪村と秘密の棺』(2014)_e0033570_21021039.jpg原作は「妖婆 死棺の呪い」と同じくニコライ・ゴーゴリの短編小説。
これをパッケージ裏の宣伝文句から引用するならば「総製作費90億円、構想6年、撮影日数126日、スタッフ1000人」を費やして映画化した、「史上屈指のスケールで描くメガ超大作VFXファンタジー」ということになる。
実際「ハリー・ポッター」シリーズや「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズあたりを参考に、ハリウッド製に負けじと作られた感はひしひしと伝わってくる。

主人公はジョナサンという地図製作学者で、彼が旅の途中でとある村に立ち寄り、そこで遭遇した物語ということに。
「妖婆 死棺の呪い」の主人公はホマーという神学生だが、そのホマーの体験をジョナサンが追体験するような形で、失踪したホマーの行方と村に伝わる伝承の謎を解いてゆくというもの。

コピーには「いざ、魔法と冒険の世界へ」とあるが、ファンタジーやアドベンチャー映画というより、ホラー風味のミステリー映画。
途中で魔女だの化物だのは出ては来るが、これが実際に存在しているのか、それとも登場人物の見た幻覚なのか曖昧にされている。
なので事件の真相は超常現象などではなく人為的なもので、犯人も人間だ。

ただそれでもラストシーンを含め、時折闇の世界への入り口が垣間見えるので、何となくスッキリしない。
また冒頭でジョナサンは貴族の娘と同衾し、それが発覚したので出奔する羽目になり、旅先から娘に手紙を送るというパターンで物語は進行していくのだが、これも時系列を混乱させる元で作劇上活かしきれていない。
上映時間は111分となっているが日本でリリースされたものは短縮版らしいので、随所で端折った弊害が出ているのかもしれない。

監督はオレッグ・ステブチェンコ、出演はジェイソン・フレミング、アンドレイ・スモリアコフ、アレクセイ・チャドフ、アグニア・ディコフスキーチェ、チャールズ・ダンスほか。
あと一歩のところで傑作になり損ねた勿体ない作品、というのが妥当な評だろうか。


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Tracked from いやいやえん at 2021-10-12 21:36
タイトル : レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺
【概略】 18世紀、ロンドン。地図製作者のジョナサンは、トランシルヴァニアの未知の土地を地図に書き加えるための旅に出た。カルパティア山脈を越えたところで、彼は外界から孤立した小さな村を発見。そこでは、人々が村の中に潜む魔物の影に怯えながら暮らしていた。偶然に迷い込んだジョナサンは、この魔物の謎を解き明かし、村人たちを救うことができるのか!? ファンタジー .5★★★☆☆ レンタル店のおスス...... more
by odin2099 | 2021-10-11 19:31 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(0)