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『デューン・ サバイバー/砂の惑星』(2020)

延期続きだったものの、ようやく公開が決まった『デューン/砂の惑星』に便乗した邦題だと思っていたら、原題からして”Dune Drifter”だった。
脚本・監督はマーク・プライス、出演はフィービー・スパロー、デイジー・アトキンス、サイモン・ドワイヤー=トーマス。

『デューン・ サバイバー/砂の惑星』(2020)_e0033570_19005096.jpg序盤は宇宙での戦闘シーン。
どことどこが戦っているのかの説明がないのだけれども、どうやら主人公サイドが劣勢らしいという戦況がパイロットたちの会話で説明されるのは、絵で見せるだけの予算がないからなのかな。
ここまでは『デューン/砂の惑星』というより『スター・ウォーズ』っぽいが、一転して主人公が乗る戦闘機が撃墜され、とある惑星に不時着すると途端にサバイバル物へと変貌する。

生き残ったのは女性二人なのだが、一人は重傷。
程なく(といっても映画の半分ほど来てからだが)息を引き取り、後は主人公の一人舞台。
味方との連絡が取れず自力で脱出するしかないとわかってからは、同じく不時着した敵機から修理に必要な部品を調達し、それで脱出を試みる。

この惑星には野獣だか猛獣だかの類が生息しているようで主人公は夜な夜な襲われるのだが、獰猛な吠え声だけで姿は見せず、最後はスコープに捉えられ粉砕するシルエットでしか登場しない。
だがこれは低予算を逆手に取り、かえって恐怖感を煽った演出と言えなくもない。
怪我の功名というやつだろう。

ただ異星人の姿は頂けない。
奇妙なガスマスクを被っただけのヘンなヤツでしかないので、出番も多いことだしここはケチらずにもうちょっとそれっぽいデザインのクリーチャーを登場させるべきだった。

邦題やパッケージなどから連想されるのとはまるで違うお話だが、殆ど全編一人芝居だった主演女優の熱演もあり、過剰な期待さえ抱かなければまま愉しめる作品ではある。
ただ舞台となっている惑星は、岩だらけの荒野だが川もあり、逆に砂場はないので”砂の惑星”でもなんでもない。
これは邦題の勇み足だね。


by odin2099 | 2021-10-13 19:06 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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