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『怪竜大決戦』(1966)

『怪竜大決戦』(1966)_e0033570_21120515.jpg家老である結城大乗と忍術遣いの大蛇丸の謀反により、城主である両親を殺された尾形雷丸は、蟇道人に助けられ忍の技を学びながら成長した。
雷丸が生きていたことを知った大蛇丸は道人を殺害し、雷丸をも始末しようとするが失敗。
雷丸は自雷也と名乗り、父母と師の仇を取るべく旅立つ。

東映が『大忍術映画ワタリ』に続いて製作した特撮時代劇で、主演は松方弘樹
共演は小川知子、鈴村由美、天津敏、林真一郎、楠本健二、原泉、国一太郎、小田部通麿、原健策、金子信雄、大友柳太朗で、監督は後に『仮面の忍者赤影』や『水戸黄門』、『大岡越前』、『江戸を斬る』などTV時代劇で活躍する山内鉄也

東宝の『ゴジラ』に対抗して大映が『大怪獣ガメラ』、松竹が『宇宙大怪獣ギララ』、日活が『大巨獣ガッパ』を送り込むという空前の怪獣ブーム(テレビでは円谷プロ製作『ウルトラQ』の放送が始まっている)の渦中にあって、ストレートに怪獣映画を作らずに「怪獣の出てくる時代劇」を作ったのが東映らしいといえば東映らしい。
しかも同時上映が千葉真一主演の実写版『黄金バット』とは、今の感覚だと<スーパー戦隊>と<仮面ライダー>の二本立てみたいなものかもしれない。

悪党に親を殺された殿様の遺児が敵討ちをするという物語の構造を含め、どうしても同時期の大映映画『大魔神』との類似性が気になるのだが、『大魔神』と比べると特撮は粗が目立つし、キャラクター造形を含めて目新しさが感じられない。
その一方で古くからの時代劇の伝統に則り、そこに漫画映画的な愉しさを加えたと言えなくもないのだが、『ワタリ』に比べても弾け具合は今一つだ。

30年くらい前に一度見ているのだが殆ど記憶になく(松方弘樹の首が飛ぶシーンくらいか)、今回改めて見てもこれと言って印象に残る作品ではなかった。
恩人が殺された後なのに高笑いで現れたり、大見えを切った割に大蛇丸に手もなく捻られ弱音を吐く自雷也の、ヒーローらしからぬ言動が気になったくらいである。


by odin2099 | 2021-10-20 21:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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