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『古代史に隠された天皇と鬼の正体』 関裕二

『古代史に隠された天皇と鬼の正体』 関裕二_e0033570_21522884.jpg目次から抜粋すると第一章から順に「弱い王と祟る神」、「『神と巫女』と天皇」、「藤原氏に『鬼』にされた人々」、「『鬼』の物語に潜む真相」の四章仕立て。

いきなり「天皇は鬼だった」と言われてもキョトンだが、古来恵みも試練も与える強大な力を持つものは全て「鬼」であり、神々の末裔とされる古代天皇家もまた「鬼」とされてきた、という前提部分を「お、なるほど」と思えるのならば面白く読めるだろう。

「鬼」は「星」に通じるという説も聞いたことがあるが、「鬼」というと角が生えていて赤ら顔だったりというイメージを持つ人は少なくないと思うが、そのイメージを払拭するのは並大抵ではない。
その点が本書の弱点、ハードルの高さかなと思う。

そういった一般的なイメージを切り捨てた強い存在、それが「鬼」なのだと認識を改めるところから始めねば。

by odin2099 | 2021-10-21 21:54 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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