
アマゾンで行方不明になった考古学者の父を探しに、言語学者の娘とその弟はクルーズ船をチャーターし奥地へと踏み込んでゆく。
その行く手にはピラニアやアナコンダ、そして現地民の襲撃と難関が次々と待ち受けていた。
やがて父が探していた<ジャングルの秘宝>と呼ばれるエメラルドを発見するが、それにより”アマゾンの守護神”クルピラの封印が解かれてしまう。
タイトル聞いただけでピンと来たが、やはりディズニー映画
『ジャングル・クルーズ』に便乗したアサイラム作品。
原題は”Jungle Run”。
だが「最高に楽しいアトラクション・アクション・アドベンチャー」というコピーとは裏腹に、探検に参加するのは自己主張の激しいバカばっかだし、犠牲者は続出するし、生きていたお父さんも相当にイカれてるヤツだし、明るく笑える場面は皆無。
これでディズニー映画との差別化を図ったつもりかもしれないが、こういうのは家族そろってワイワイやりながらハラハラドキドキを愉しみ、そして最後のハッピーエンドに拍手するものだろう。
ところがこの作品はかなり後味悪いし、そもそも彼らに帰りの手段は残されてないんじゃないのかな。
原住民はまだ手ぐすね引いて待ち構えてるだろうし、船は壊れちゃってるし。
どっちかというと『ジャングル・クルーズ』というより、アラン・クォーターメンやインディアナ・ジョーンズの冒険譚の便乗作品と呼んだ方がしっくりくるかも。