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『シン・宇宙戦争』(2021)

『シン・宇宙戦争』(2021)_e0033570_12460554.jpg1938年10月30日、オーソン・ウェルズがH・G・ウェルズの「宇宙戦争」をラジオドラマ化して放送。
ニュース放送のような演出だったために、現実の出来事だと信じた多くの市民が全米各地でパニックを引き起こしたというのは有名な話だが、その後の調査・研究によればラジオの聴取率は高くなく、パニックも起きていなかったことがわかったとのこと。
なーんかガッカリ。

ということとは特に関係なく、今回は「シン・宇宙戦争」を鑑賞。
「シン」ですよ、「シン」。
「シン・ゴジラ」に「シン・ウルトラマン」、「シン・仮面ライダー」に「シン・サンダーバード」でしたっけ?
別にアンノ監督絡んでませんが、なんだか新たなブランドと化しそうです、「シン」シリーズ。

突如火星を飛び立った宇宙船が地球に飛来。
手土産にISS国際宇宙ステーションを破壊し、ニューヨークを襲撃。
乗ってるのはタコみたいな宇宙人で、侵略兵器としてトライポットまで持ってきてます。

これに立ち向かうのが天文学者のアリソンとその兄ヘンリーの兄妹。
後は無茶な命令を出しはしたものの、意外にその後は協力的な軍人二人と、アリソンの旦那とその連れ子の娘、ヘンリーが逃げ惑う際に道連れとなった女性二人組とか、主要な人物はこれくらい。

宇宙船のデザインはそんなに悪くはないかなと思うものの、実際に活躍する場面は少なく、大体が理屈っぽい会話と人間側のリアクションだけで状況を説明してるだけだから緊迫感も何もあったもんじゃない。
無線による通信と、現場にいた野次馬のネット配信じゃなく、絵で見せろよ、絵で、と声高に主張したくなります。

無敵と思われた火星人も地球のウィルスには弱かった、というオチは原典通り。
クレジットにウェルズの名前はないものの、原題が”2021 WAR OF THE WORLDS”なので、これは「宇宙戦争」のリメイクってことで良いよね。

監督はマリオ・N・ボナシン、出演はトム・サイズモア、エミリー・キリアン、アンソニー・ジェンセン、マイケル・デボーゾン、エマ・ナスフェ。
そして製作はお馴染みのアサイラムでした。


by odin2099 | 2021-10-30 12:47 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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