『大怪獣ヨンガリ』(1968)
2021年 11月 03日
ヨーロッパでは「ゴジラ」のタイトルをつけて公開されたらしいので、要は韓国版の「ゴジラ」だ。

ちなみにこのDVDは<アメリカ公開編集版>で、原題は”YONGARY:MONSTER FROM THE DEEP”。
お話と言えばヨンガリというのは韓国の伝説の怪獣らしいのだが、中東での核実験の結果目覚めて暴れだすというのが基本ストーリー。
主人公の科学者はヨンガリ退治に貢献はするのだが、もう一人の主人公は宇宙飛行士という設定ながら、序盤でヨンガリ出現までのサスペンスの引き立て役として機能はしたものの、中盤以降はその他大勢と同列にまで落ちてしまう。
また怪獣退治の決め手を発見するのが、なんにでも首を突っ込みたがるクソ生意気なガキ。
そしてその発案を全く取り合おうとしない頭の固い軍人だとか、この手の映画に欠かせない観客をイラつかせる要素を詰め込みながら、のんびりダラダラと進んでいく。
ヨンガリはアンモニアに弱いということでこれを元に強力な薬品を製造して空中散布。
更に痒みを発生させるという懐中電灯(何でそんなもん発明したんだか)を当てると、ヨンガリは体中を搔きむしって悶絶。
そして最後は下血しながら絶命…って、主役怪獣にしてはかなり悲惨な終わり方だよなあ。
「ガメラ」や「ギララ」、「ガッパ」あたりが好きな人ならそれなりに愉しめるかもしれない。
リメイク?リブート?の『怪獣大決戦ヤンガリー』の方は見たことあったけど、まるで別物。
あっちも久しぶりに見たくなってきた。
【ひとこと】
ヨンガリは口から火を吐くのだが、その口の中から火炎放射器の口(筒?)が丸見えだ。