『カムイ外伝』(2009)
2021年 11月 18日

アニメ版でのカムイとスガルの年齢差はハッキリしないが、この実写版公開時のカムイ役松山ケンイチが24歳、スガル役の小雪が32歳なので、劇中でのカムイとスガルも同じくらいかそれ以上だと考えて良さそう。
スガルが半兵衛と出会ったのが14年前なので娘のサヤカは13歳より下のはずだが、演じた大後寿々花は撮影時に14~5歳くらいだったので、こちらは演者の実年齢よりも年下になる。
それでも村人の中に半兵衛が嫁にやっても良いと思う男がいたり、サヤカ自身はカムイに恋心を抱くという設定だから12~3歳だと些か不自然にも思えるのだが。

またワイヤーアクションやCGを多用して”飯綱落とし”や”変移抜刀霞斬り”の再現を試みているものの、悪い意味で漫画にしかなっておらず、役者の頑張りに反比例して失望させられた。
小林薫が演じた半兵衛は食えない男になっており、家族を護りたいと言ってる割に自ら危険を招いているし、そもそも何故領主の馬を狙ったかの説明がゴッソリ抜け落ちている。
その領主を演じた佐藤浩市は作品から完全に浮いてるし、伊藤英明の不動は軽すぎる。
渡り衆はもっと重い背景を背負っているはずだ。
スガルやサヤカのヌードがないことを差し引いても(サヤカには着物をチラっと開けるシーンがあるが)、軍配はアニメ版に上がる。
城達也の格調高いナレーションに、主題歌「しのびのテーマ」。
山崎努や倖田來未の任ではない。

マンガのカムイは東北っぽい(寒い所の)イメージだったのに、崔監督の手にかかって 「南国奮闘編」みたいになってたんで驚いた。もう、後10分長かったら、バナナの皮で滑るカムイが観れた筈だ。って言いながら、後半、長いから、もうこれ以上、長くなってもなあ。 明らかに合成が入っているんだけど、ギリギリありえるようにも見えるような、見えないような、な、アクションは、ちょっと好きかもしれない(なんか明言...... more

公開時に見たが、もう毛ほども覚えてない。