『コンボイ』(1978)
2021年 11月 24日

だが子供が生まれたのを機に仲間の一人が離脱すると、ライルは運転手を捕え暴行を加えた。
ダックは仲間を助け出すために単身、ライルの元へトラックを走らせる。
だがその背後にはトラック野郎たちが付いてきていた。
これも多分「月曜ロードショー」で見たのが最初。
前半は凄く陽性で気持ちが良く、個性的なトラック野郎たちの掛け合いと、それを追いかける警察のマヌケぶりを笑いながら見ていられるが、後半になると一転して暗くなる。
そして終盤には格好良くも悲壮感溢れる展開が待っているのだが、そこで終わっては後味が悪い。
最後は見事にハッピーエンド、見終わってスッキリした気分になれるのが良い。
また全面的にトラック野郎たちに肩入れしているのではなく、その人気や共感の立脚点の危うさも描いているのが良い。
事故が起きた時、それまで彼らを熱狂的に受け入れていた民衆が、コロッと宗旨替えする様がリアルだ。
まあ警官に関しては良いとこなしで弁解の余地はないが。
監督はサム・ペキンパー、出演はクリス・クリストファーソン、アリ・マッグロー、バート・ヤング、アーネスト・ボーグナイン。
吹替だとバート・ヤングを内海賢二がアテているのであれ?と思っていると、富田耕生はアーネスト・ボーグナインの担当で、憎々し気な狸親父っぷりが実にハマってる。
クリス・クリストファーソンは特撮作品などでもお馴染みの西沢利明だが、この人、声優としても実績あるんだな。