『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』
2021年 12月 03日

確かに怪獣映画フリークらしい拘りや小ネタも含んだ(そこらへんはオーディオコメンタリー付きだとなお愉しめる)娯楽作品には仕上がって入るものの、<平成ガメラ三部作>の方は何度でも見返したくなるのに対し、こっちはそこまで愛着生まれなかったなあ。
「ゴジラ」ファンではあっても「ガメラ」ファンじゃなかった監督ならではの適度な距離感、客観性みたいなものが上手い具合に作用したのが<平成ガメラ三部作>で、逆に愛情の深さや思い入れの強さが装飾過剰になってしまったのがこの「GMK」ってことになるのかも。
いや、これは見てる自分が特に「ガメラ」ファンでもなんでもなかったから、「ガメラ」の新作に対してはハードルが低かったけれど、「ゴジラ」の新作と言うことで構えすぎて見てしまったからなのかもしれない。
それに<平成ガメラ三部作>が良かったから、自分の中で余計にハードルを上げちゃったということもあるんだろうね。
また大映(当時)と東宝、それぞれの作品への関与のスタンスの違いだとか熱量の多寡とか、その他諸々が綯い交ぜになって起こした化学反応の結果なのかも知れないし……
とにかく<平成ガメラ>に比べて個人的にイマイチだったのが「GMK」だったってことだ。
映画で「ゴジラ」と「ガメラ」、テレビで「ウルトラマン」を撮ってるので金子監督はトリプルクラウンのタイトルホルダー。
その後怪獣映画とは無縁の作品ばかり手掛けているけれど、そろそろまた周囲を唸らせるような怪獣映画を作ってくれないもんかねえ。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/14613293/
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