『すみっコぐらし／青い月夜のまほうのコ』（2021）

「５年に１度おとずれる、青い大満月の夜に魔法使いたちが町にやってきて、夢を叶えてくれる」という伝説通りに魔法使いの５人兄弟が舞い降りてきた。

次々と魔法がかけられ、さながら町はパーティー会場のよう。

しかしパーティーが終わった時、末っ子のふぁいぶが取り残されてしまう。
次に二つの世界が繋がるのは５年後の大満月の夜。
ふぁいぶはすみっコたちと一緒に暮らすようになるのだが…。

『すみっコぐらし／とびだす絵本とひみつのコ』に続く劇場版第２作で、今回もすみっコたちは台詞無し（画面上に台詞は表示されるけれど）。
井ノ原快彦と本上まなみの絵本の読み聞かせのようなナレーションで進行していく。

今回も癒し系というか、終始ニコニコしながら見ていられる娯楽作品。
それでいてちょっぴり考えさせられる。
”ゆめ”ってなんだろう、と。

”ゆめ”が叶った後、人はアイデンティティを失ってしまうものなのだろうか。

”まほう”で何でも叶えることが出来る魔法使いたちは、それでは”ゆめ”を持てないのだろうか。

その答えは…

ひとりひとりが見つけるものだろう。