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『沖縄海洋博』(1976)

1975年7月から翌年1月まで開催された沖縄国際海洋博覧会の公式記録映画がこちら。
これで「東京オリンピック」、「大阪万博」、「札幌オリンピック」と高度経済成長期の主だった国際的イベントの記録映画は全部見たことになるのかな。
ついでに「つくば博」も。

『沖縄海洋博』(1976)_e0033570_19160993.jpg大阪万博は幼くて興味を持つどころではなかったが、この沖縄海洋博の頃になると「なんか凄いことをやってるらしい」ということはわかってきていて漠然とした関心を抱いていたのは覚えてる。
確か開催前だったと思うけど鴨川シーワールドへ行ったときに、この海洋博の関連グッズを売っていたのを朧気ながら覚えているからだ。

で、海洋博公式記録映画。
松山善三を総監督に迎え、亀田利喜夫、日下部水棹、門田龍太郎と連名で監督を務めた2時間半の大作。
どれだけ見応えあるのかと期待したのだけれども…こりゃ酷いね。

中村メイコと愛川欽也のナレーション、というより掛け合いで進行していくのだが、これが丸っきりバラエティ番組のノリ。
おそらく大まかな台本だけ用意して、後は二人のお喋りに任せているだけなのだ。

無駄話をしているうちに画面はどんどん進んで行っちゃうわ、寒いダジャレに辟易するわ、事前に情報仕入れていないから素人丸出しのコメントしか出来ないわで、こりゃ海洋博のスタッフに対する冒涜行為なんじゃないかとさえ思ってしまう。
当時の人たちはこの構成に納得し、面白いと感じたんだろうか。
まー、ウルサイウルサイ。

漁の場面や重油流出、水俣病といった「海を大切に」といったメッセージや、沖縄の悲劇、今なお残る戦争の爪痕、これらも海洋博のテーマだから大切なんだろうけど、やはりもっと開閉会式の模様やパビリオンの紹介をメインにして欲しかったな。
海洋ドキュメンタリーはこれとは別に作ってくれりゃ良かったのに。

台風接近に伴い切り離されるアクアポリスなんていう貴重な映像が見られるのは凄いし、現地で開催されたヨットレースで堀江謙一らを抑えた勝者がアノ人物だったことに驚かされたり、その点では愉しめる映画ではあったが、総じて冗漫で退屈な作品だった。
沖縄の海はもっと綺麗なはずなのに……。

by odin2099 | 2021-12-08 19:19 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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