『ベロゴリア戦記／第２章：劣等勇者と暗黒の魔術師』（2021）

救世主となったイワンは、魔法の剣を使って人間界と王国を行ったり来たり。
電化製品など文明の利器を手に入れ、父イリヤや恋人ヴァシリーサと仲良く暮らしていた。
そんなイワンの態度に不満顔のヴァシリーサの前に、恋敵が出現しイワンは動揺する。
その時、再び剣を狙って魔女ヴァルヴァラが出現。
しかし魔法の剣はイワンがその力を使い過ぎた結果、魔力を失ってしまっていた…。

『ベロゴリア戦記／第１章：異世界の王国と魔法の剣』の続編。

ヴァルヴァラが実は人間界でイワンの家政婦だったガリーナの娘であることがラストシーンで判明し、さてどうなるかというところで終わっていたので、当然の如く母子の”逆襲篇”となっている。

また前作でコシチェイは師匠を殺して不老不死の力を得たと語っていたが、その死んだ筈の師匠が今度は復活。

それを防ぐために死者の国からコシチェイを連れ戻すというミッションも課せられる。

ということで前作の主要キャラクターの殆どが顔を揃え、新顔まで出てくる大盤振る舞い。
空飛ぶクジラなどのビジュアルイメージも素晴らしい。

お父さんのイリヤは死んじゃうけれど、強敵を倒して今度こそメデタシメデタシかと思っていると、ガリーナもヴァルヴァラもしぶとく生き残る。
しかもガリーナはイワンの母、つまりヴァルヴァラとイワンが姉弟らしいということが判明し、はてさてこの物語、これからどうなっちゃうの？と気になるところで終わってしまう。
あちらでは今月第３章が公開されるようだが、こりゃ早いうちに日本でも見せて欲しい。

【ひとこと】
ヴァシリーサは前作以上に美しく、かつ可愛い。