『少年探偵団/第二部 二十面相の悪魔』(1956)
2021年 12月 11日
――というところで終わった『少年探偵団/妖怪博士』の続編。
まあ、あっけなく明智は危機を脱出するけれど、シリアル(連続活劇)っていうのはそういうもんなんだろう。
本当に命を落としかねない危険な現場に、年端もいかない子供たちを勇躍送り出す明智先生って実は相当ヤバい奴なんじゃなかろうか。
しかも明智先生、大言壮語してる割に二十面相に裏をかかれたり、後手後手に回るなどちょっと頼りなげ。
対する二十面相も自信過剰というか、策士策に溺れるというか、どっこいどっこいだから釣り合いが取れてるとも言えるのだが。
二十面相役の南原伸二(後の南原宏治)は、今回も偽明智小五郎をはじめ数々の変装を見せてくれるが、これがなかなか見事な化けっぷり。
こちらは「怪しい奴が出てきた」から即ち「二十面相の変装だ」と判断出来るけれど、劇中の登場人物たちがあっさりと騙されるのも無理はないなと思うくらいだ。