『宇宙人東京に現わる』(1956)
2021年 12月 16日
強力な武器になり得る新元素を発見した科学者にはその危険性を訴え、方程式を破棄するように迫る。
その頃地球に接近する新天体Rが発見された。
地球との衝突は不可避で、地球上の核兵器を全てRに打ち込んで破壊しようと試みるが失敗。
もはや残る手段は、破棄された方程式から新兵器を作るしかなかった。

親切心から地球に警告に来たパイラ人だったが、地球人の前に姿を見せるとみんな怖がって逃げてしまうので少々気分を害してしまう。
地球人はなんて醜いんだ、と言ってはみるものの、地球人と接触出来ないと当初の目的は果たせないので渋々”醜い”地球人に変身し、唯一の核被爆国である日本へとやって来る。
そこまでは理にかなっているのだが、何故か人間社会で奇行に走ってしまったためにかえって怪しまれる結果に。
なのでなかなか日本人にメッセージが伝わらない。
またパイラ人は内政不干渉が徹底されているのか、直接地球に救いの手は差し伸べてくれない。
なので後半は異様にテンポが悪くなり、せっかくのタイムサスペンスもちっとも盛り上がらないし、総じて天文台の中で科学者たちが喧々諤々のディスカッションをしてるだけなので(予算の都合かな)退屈なのだが、時代的な意義も加味して評価すべきなんだろうな、きっと。
今回見るのは二回目だが、見たことすら忘れていたぐらい印象に残っていなかった。

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でも、しかし、ポスター見るとお姉さん艶っぽくていいな。