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『新諸国物語 紅孔雀/完結篇 廃墟の秘宝』(1955)

『新諸国物語 紅孔雀/完結篇 廃墟の秘宝』(1955)_e0033570_07423340.jpg遂に剣を交えることになる小四郎と浮寝丸、その宿命の対決や如何に。
そこへ割って入るは”五升酒の猩々”こと小四郎の兄・主水。
遂にされこうべ党の呪縛を解き放った浮寝丸は、実は白鳥党に連なる大納言の嫡子だった。
囚われの父を救出した浮寝丸は、久美が実の妹であることを知る。
一方、父・嘉門と久美の行方を捜す小四郎と主水は、無事に父を助け出し、また白鳥草の力によって久美を闇の世界から解放する。
紅孔雀の鍵と財宝の地図を持った悪党たちが、一足先に発ったことを知らされた小四郎たちは後を追い、更に浮寝丸が彼らに合流すべく財宝の隠し場所へと急ぐ。

小四郎と浮寝丸の対決、やっと正体を明かした主水。
そして浮寝丸、久美も白鳥党の縁で結ばれ、一方で悪党どもも利害が一致した部分で大同団結。
正義と悪の激突が弥が上にもクライマックスを盛り立てる。

完結篇だから人物関係を整理するのかと思いきやそんな親切気はさらさらないようで、これまでに輪をかけて様々な人物が交差するので大混乱は必至。
それでも何とか力技で締め括り、余韻はないもののカタルシスは得られるという終わり方になっている。

上映時間は50分少々で、本来ならば倍の時間をかけてじっくり描いて然るべく各々のキャラクターの属性が豊富なのだが、それを大胆に切り捨てるのが贅沢というか勿体ないというか。
この『新諸国物語』、本当にもっともっと広まり再評価されて欲しいと願っている。

<過去作品>
第一篇 那智の小天狗
第二篇 呪の魔笛
第三篇 月の白骨城
第四篇 剣盲浮寝丸


by odin2099 | 2021-12-17 20:05 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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